味覚地図「TasteMap」
2025-12-17 09:27:53

味覚嗜好の新たな地図を探索する「TasteMap」アプリの魅力

「味覚嗜好の新たな地図を探索する「TasteMap」アプリの魅力



株式会社TasteDatabankが開発した新しいアプリ、TasteMapは、ワインの味覚嗜好を二次元の座標空間として可視化する革新的なプラットフォームです。このアプリは、約8000本のワインデータをもとに構築されており、個人の味覚嗜好を「位置情報」として表現する方法を採用しています。これにより、消費者にとっておいしさをより科学的に理解する手助けを行います。

TasteMapの仕組みと利点



TasteMapは、TasteDatabankが20年間にわたり集積したワインの色彩や風味データを基にしており、530項目にわたる風味特性を解析することができます。これによって、ユーザーは酸味や甘味、ボディといった自身の好みを入力することで、アプリが提供する味覚座標を得ることができ、その結果、自分だけの「おいしい」ワイン体験を二次元で可視化することが可能です。

研究参加型プロジェクト



TasteMapの初期版は、一般消費者が参加できる研究プロジェクトとして、応援購入サービス「Makuake」で先行公開されています。参加者が入力した味覚評価データは、味覚科学研究とアプリの推定アルゴリズムの向上に貢献します。このようなモデルによって、個々人の嗜好がどのように形成されるのかを理解しやすくすることが期待されます。

味覚座標化の意義



TasteMapの大きな特徴の一つは、味覚特性を高次元から低次元へ変換し、風味の相似性を保存したまま可視化することです。これにより、消費者は、自身の評価がどのように味覚地図上に位置付けられるのかを理解することができます。さらに、この技術は言葉による説明に頼らず、視覚的に味覚を捉えることを可能にします。

基準ワインの導入



TasteMapでは、使用者が評価の「基準点」を揃えるための基準ワインを独自に設計しています。これを基準にした上で、様々なワインの味わいを高精度に推定することが可能であり、一貫性と再現性が向上します。この基準ワインは、300mlの缶に詰められ、希望小売価格は900円(税込み)です。

社会実装に向けた取り組み



TasteMapは、アルゴリズムと風味データを社会で実際に活用するための実証モデルと位置付けられています。これにより、利用者が提供するデータが研究基盤に集まり、味覚科学の進化やアプリの改善に寄与します。味覚の理解から始まり、研究と実用化の循環を形成し、両者が相互に発展する仕組みを目指します。

今後の展望



TasteMapは、味覚情報学の体系化を目指し、多様な方向に展開する計画が進行中です。消費者の嗜好を解析し、年代や地域における差異の分析を進めることで、嗜好形成メカニズムの解明を図ります。また、異なる食品カテゴリーへの風味解析技術の応用や、小売・外食産業での実用化を目指しています。

結論



TasteMapの開発は、個々の「おいしい」を科学的に扱える革新をもたらします。味覚の可視化を通じて、新しい食の体験が生まれ、消費者と生産者の新しい関係性が築かれることが期待されます。このプロジェクトは、マクロな視点から味覚の理解を深めていく重要な一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社TasteDatabank
住所
愛知県安城市和泉町上之切108番地16
電話番号
0566-70-7806

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