未来の農業を見据えた新施設の建設
フィード・ワン株式会社が、福島県田村郡小野町に新しい養牛研究施設「いわきリサーチセンター」を建設することが決まりました。2025年9月に工事がスタートし、2027年7月には稼働が開始される予定です。この新しい施設は、環境への配慮をしながら生産性を上げることを目指しています。
最新設備で持続可能な酪農を実現
新施設では、最新の技術が導入される予定です。特に、搾乳・哺乳ロボットや自動給餌システム、さらには国内初の多頭数メタン測定システムなどが設置されます。これらの設備は、環境負荷の軽減だけでなく、効率的な養牛業の推進にも寄与することでしょう。フィード・ワンは、これらの技術を駆使することで、顧客のニーズに応えた高付加価値飼料の開発を進めていきます。
高付加価値飼料の開発
新施設では、飼料開発においても強化が図られます。ロボット搾乳に対応した飼料や、環境負荷を低減するための新しいタイプの飼料を中心に、開発が進められる予定です。これにより、養牛業界のイノベーションが加速することが期待されています。
集約された研究機能
牛、豚、鶏に関する研究機能が集約され、開発が迅速に行える体制が整備される予定です。これにより、営業研修や試験精度が高まり、養牛業全体のレベルアップを図る狙いがあります。
環境への配慮とイノベーション
クラウド化されたデータ管理や自動化、省力化の追求を通じて、先進的な“魅せるコマーシャル牧場”としての機能も強化されます。これにより、訪れる人々に養牛業の魅力を伝えながら、環境への配慮をも実現します。
建設スケジュール
新施設の総投資額は10億円を超え、最新の設備を導入するための予算が確保されています。2025年9月に着工し、2027年5月には引き渡しが完了します。そして、同年の7月に稼働が開始される予定です。
会社概要
フィード・ワン株式会社は、神奈川県横浜市に本社を置く企業で、配合飼料の製造や販売、畜産物の仕入れ、販売、加工を行っています。2014年に創立され、資本金は100億円です。また、農場の経営指導や家畜診療施設の運営等も手掛けています。
新たな養牛研究施設の建設により、持続可能な農業の実現へ向けた大きな一歩が踏み出されることが期待されています。