新技術でMCI発見
2025-06-18 10:54:54

軽度認知障害の早期発見を目指す新技術が登場!臨床研究へ進展

軽度認知障害(MCI)早期発見に寄与する新技術



日本における高齢者の増加に伴い、認知症や軽度認知障害(MCI)の問題が深刻化しています。このような中、株式会社フォーカスシステムズ(以下、フォーカスシステムズ)と学校法人京都橘学園(以下、京都橘学園)が共同開発した、新しいセルフスクリーニングアプリが注目されています。このアプリはMCIの早期発見を目指しており、現在、臨床研究フェーズに進んでいます。

MCIとは?


MCIは認知症の前段階にあたる状態で、記憶力や注意力に微細な変化が見られます。日本では2050年には認知症者数が586.6万人、MCI者数が631.2万人に達すると予測されており、この段階で早期に気づくことが重要です。しかし、MCIの初期症状は本人やその周囲が気付きにくく、地域差や専門医の不足などが早期評価の障壁となっているのが現状です。

アプリの特長


新しい認知機能スクリーニングアプリは、Cognitive Composition Test(CCT)に基づいています。これにより、利用者は視線情報や操作履歴といった自然な行動データをAIで解析することで、自身の認知機能の変化を簡単に確認できるようになります。

このアプリは国内初の試みであり、実用化されれば高齢化社会において重要な役割を果たすことが期待されます。これまでにないアプローチは、AIを用いることで非専門家でも利用しやすくなっているのが特徴です。

具体的な開発の進行状況


フォーカスシステムズと京都橘学園は、倫理審査委員会の承認を受けつつ、実際の利用者から視線データや操作情報を収集しています。集まったデータをもとに、統計分析を行い、アプリの有用性を検証しています。

将来的には、解析結果をリアルタイムでフィードバックできる仕組みを構築し、医療や介護現場での利用に加えて、自治体の健康施策や企業のヘルスケアサービスへの展開も視野に入れています。

共同研究者の役割


このプロジェクトには、京都橘大学健康科学部作業療法学科の田丸佳希教授も参加しています。彼の専門知識とフォーカスシステムズの技術を組み合わせて、高精度かつ実用的な評価アプローチの確立を目指しています。また、田丸教授は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けて、この取り組みを進めています。

フォーカスシステムズについて


フォーカスシステムズは1977年に設立され、公共や通信分野のシステム開発を中心に、IoTやAIなど最先端技術のビジネス展開を行っています。企業理念に基づき、テクノロジーと人とのつながりを大切にする姿勢が評価されています。

詳しい情報は公式ウェブサイト(フォーカスシステムズ)でご覧いただけます。

新たなアプローチにより、軽度認知障害の早期発見が病状の改善に寄与することが期待され、これからの高齢化社会における健康管理が一変するかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社フォーカスシステムズ
住所
東京都品川区東五反田2-7-8フォーカス五反田ビル
電話番号
03-5421-7777

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