小千谷市に誕生する新しい防災拠点「ソコラテ」
新潟県小千谷市において、新たな防災拠点として「スポーツコミュニティプレイス」が整備されています。この施設は、災害時の避難所や支援物資の集配場所となることを目的としていますが、平常時には憩いの場として、学びや運動を楽しむ市民が集まる重要な場所として機能します。2026年6月には正式にオープンする予定です。
「ソコラテ」の愛称の由来
同施設の愛称「ソコラテ」は、小千谷弁に由来し「そこだよ」「そこら辺だよ」といった意味を持ちます。この愛称には、平時と災害時を問わず、「そこに行けば人とつながることができる自分たちの施設」という意識づけが期待されています。市民に親近感と郷土愛を持たせることを目指しているのです。
機能と設備
「スポーツコミュニティプレイス」の機能は多岐にわたります。災害時には、避難所や支援物資の集配所、炊き出し場としての役割を果たすほか、地域における様々な活動を支援するための団体活動室も設けられます。
平常時には、アリーナ、芝コート、多目的ルーム、コミュニティルームなどが利用可能。特に注目すべきは、地震動体験室やレクチャールームを含む『そなえ館』です。これにより、市民は実際の災害に備えた体験をすることができ、より安全な地域社会の形成に寄与することでしょう。
地域とのつながりを深めるワークショップ
また、地域住民と直接関わるイベントも企画されています。例えば、10月11日には親子向けのワークショップが開催され、工事現場の仮囲いに掲示するメッセージシートを作成することに挑戦します。子どもたちとその保護者が共に楽しみながら参加できるこのイベントは、地域の一体感を育む貴重な機会となるでしょう。
期待される効果
「ソコラテ」は、地域住民が手を取り合い、助け合うことで、災害時における犠牲を減らし、より安全な地域社会を築くための重要な拠点になると期待されています。また、愛称の選定には市民からの256件の応募が寄せられ、その中から選ばれたことも、市民の強い関心を反映しています。
今後は「ソコラテ」のロゴデザインも発表される予定で、各種広報活動を通じてさらなる認知度を高めていくことが見込まれています。また、この愛称が地域に根付くことで、小千谷市民の交流の場としての役割を果たし続けることを期待しています。
施設概要
- - 正式名称: スポーツコミュニティプレイス
- - 愛称: ソコラテ
- - 所在地: 小千谷市防災公園内
- - 構造: 地上2階建て、鉄筋コンクリート造
- - 延床面積: 4,849.62平方メートル
- - 駐車台数: 123台
- - オープン予定: 令和8年6月27日
この新しい施設が誕生することで、地域の防災意識が高まり、多くの人が集まる場所としての役割を担っていくことを願います。まずは「ソコラテ」にぜひ行ってみてください。