ノーベル平和賞受賞を記念し被爆体験を振り返る
2023年12月4日、埼玉県さいたま市の施設「ぱる★てらす」にて、日本試験原水爆被害者団体協議会(以下、日本被団協)のノーベル平和賞受賞を祝うイベントが行われました。このイベントは生活協同組合パルシステム埼玉の平和・国際委員会が主催し、被爆経験を持つ服部道子さんを招きました。
服部さんは、1964年の原爆投下の際、16歳で広島で看護師として従事していました。自身も原爆の白い閃光を浴び、気を失いながらも、救命救護のために尽力する姿が今も語り継がれています。その経験は、ただの痛みや恐怖ではなく、命を落としていく多くの人々の姿を見つめてきた重いものでした。
パルシステム埼玉の活動に参加した32人の利用者は、服部さんの語りを通じて戦争の悲惨さを感じ取り、核兵器のない平和な世界の大切さを再認識しました。服部さんは、核兵器がもたらす恐怖を訴え続け、全国各地での講演を通じてそのメッセージを広めています。
イベントのクライマックスには、日本被団協の一員である「しらさぎ会」へ祝福のメッセージが届けられました。また、平和の普及活動の支援として寄付金3万円が贈られました。これにより、パルシステム埼玉としらさぎ会の協力関係がさらに強固なものになりました。
服部さんは、核兵器を持たない世界の実現に向けて多くの人が行動を起こすことの重要性を述べ、参加者に対してその責任を感じるよう促しました。この言葉は、参加者にとっても強いインパクトを持つものでした。
パルシステム埼玉は、これまでも平和の推進をテーマにしたさまざまなイベントを開催しており、今後も多くの団体と連携して被爆者の経験やその教訓を次世代へと繋いでいく意向を示しています。今回のイベントはその一環として、核兵器のない平和な未来への強い願いが込められています。
平和の尊さを伝える活動は、今後も続けられ、さらなる広がりを見せることでしょう。パルシステム埼玉はその力を信じて歩み続けます。