就活生の56%が採用大学ランキングを重視!学歴フィルターの実態とは
最近、株式会社Synergy Careerが実施した新卒大学生を対象とした就活調査が注目を集めています。この調査では、企業選びにおける採用大学の影響や、就活生の意識に関する詳細が明らかになりました。具体的なデータを踏まえながら、就活生の実情を探ります。
調査の概要
この調査は2025年9月9日から10日にかけて行われ、26卒および27卒の計200名の新卒大学生から回答を得ています。多くの学生がどのように企業を選び、何を重視しているのかを探るために設計されました。
1. 就活生の56.0%が採用大学ランキングを参考にしている
調査によると、56.0%の就活生が企業選びにおいて採用大学ランキングを参考にしているという結果が出ています。具体的には、「いつも参考にしている」という学生は10.0%、
「ほとんど参考にしている」は16.5%、
「半分くらい参考にする」が14.5%、
「ときどき参考にする」が15.0%と、全体で過半数を超えることが分かりました。これは、就活生にとって採用大学ランキングが無視できない要素であることを示しています。
2. 「学歴フィルターの証拠」と感じる声
採用大学に対する印象で最も多かったのは「学歴フィルターの証拠」で、65人がこのように回答しました。次いで「応募できるかどうかの目安」が53人、「自分の大学の評価が確認できる」は48人と続きます。多くの学生は、採用大学ランキングを利用しつつも、その裏にある学歴フィルターの存在に警戒感を抱いていることが明らかになったのです。
3. 自大学がない場合のエントリー意欲
第一志望企業の採用大学に自大学が含まれていない場合、エントリーしないと答えた学生は32.0%に上りました。この結果は、採用大学が内定可能性に関連していることを示唆しており、実際に多くの就活生が学歴を気にしているという現状があります。
4. 学歴フィルターの実感
59.0%の新卒大学生が「非常に感じる」もしくは「やや感じる」と学歴フィルターを実感しています。一方で、20.0%の学生は「全く感じない」または「あまり感じない」と回答しており、これらのデータは就活生の間の意識の違いを示しています。個々のスキルや人柄が評価されると考える層も一定数存在するのです。
5. 大学名より重視する要素
調査では、大学名よりも重視される要素として「コミュニケーション能力」が最も多く挙げられました。次いでリーダーシップや論理的思考力、資格などが続き、実務に役立つスキルが高く評価されています。これは、学生が学歴よりも実際の能力や経験で自分が評価されることを望む姿勢を表しているようです。
まとめ
今回の調査から、就活生の56%が採用大学ランキングを考慮して企業選びを行っていることが分かりました。一方で、同時に44%は参考にしていないと回答しており、就活に対する意識に分かれ目が存在することも見逃せません。特に採用大学に自大学が含まれない場合のエントリー控えや、学歴フィルターに対する感じ方の違いが印象的です。就活生は学歴だけでなく自分の能力や経験で正当に評価されたいという気持ちが強いことが確認されました。今後の就職活動には、こうしたデータを踏まえた上でのさらなる研究が期待されます。
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