微生物でレアメタル・貴金属リサイクル!脱炭素化への貢献
近年、地球環境問題への関心の高まりとともに、資源の循環利用、すなわちサーキュラーエコノミーへの移行が注目されています。特に、スマートフォンやパソコンなどの電子機器に含まれるレアメタル・貴金属は、現代社会において欠かせない存在であり、その回収・再利用は重要な課題となっています。
従来の金属リサイクル技術では、高温・高圧処理など、エネルギー消費が大きく、環境負荷が高いという課題がありました。そこで注目されているのが、微生物の力を利用したバイオリサイクル技術です。
株式会社シーエムシー・リサーチが主催するセミナーでは、大阪府立大学名誉教授の小西康裕氏を講師に迎え、「微生物をバイオ分離剤として活用する脱炭素型レアメタル・貴金属リサイクル」について解説します。
セミナーで得られる知識
本セミナーでは、微生物を用いたレアメタル・貴金属のバイオ分離回収技術について、基礎から応用までを詳しく解説します。
バイオ分離回収の基礎知識: バイオ吸着、バイオ還元・ナノ粒子化、バイオ浸出といった、微生物が持つ金属回収能力について学びます。
最新の研究成果: 微生物を用いたレアメタル・貴金属回収に関する最新の研究成果を紹介します。
脱炭素型リサイクル技術への応用: バイオ分離回収技術を、都市鉱山からの金属リサイクルや、貴金属ナノ粒子の触媒調製など、様々な分野に応用する可能性を探ります。
既存技術との比較: 従来の金属リサイクル技術との違いや、バイオ技術の優位性について解説します。
誰が参加すべきか
本セミナーは、以下のような方々に最適です。
都市鉱山からのレアメタル・貴金属リサイクルに関心のある方
脱炭素型金属リサイクルシステムの開発に関心のある方
貴金属ナノ粒子のバイオ合成と触媒調製への応用に関心を持つ方
サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行に関心のある方
金属資源・素材分野における微生物機能の活用について関心を寄せる方
セミナー概要
テーマ: 微生物をバイオ分離剤として活用する脱炭素型レアメタル・貴金属リサイクル
開催日時: 2024年12月9日(月)13:30~16:30
参加費: 44,000円(税込)※ 資料付
メルマガ登録者は 39,600円(税込)
アカデミック価格は 26,400円(税込)
講師: 小西 康裕 氏 大阪府立大学 名誉教授、工学博士
開催方法: オンライン配信(Zoom)
セミナー内容
1. 金属資源を取り巻く現状
需要・供給
天然鉱山と都市鉱山
2. 既存の金属リサイクル技術とその特徴
乾式法と湿式法
湿式法における既存技術(溶媒抽出法、吸着法など)
都市鉱山開発と既存リサイクル技術
3.
レアメタル・貴金属等の分離回収に活用できる微生物機能
バイオ吸着(バイオソープション)
バイオ還元・ナノ粒子化(バイオミネラリゼーション)
バイオ浸出(バイオリーチング)
4. バイオ吸着
パン酵母等を利用するレアメタル・貴金属イオンの吸着
鉱工業廃液からのレアメタル・貴金属回収への応用
廃プリント基板等からの貴金属回収への応用
5.
バイオ還元・ナノ粒子化
シワネラ属細菌による貴金属イオンの還元・析出
使用済み触媒(自動車用、燃料電池用)からの白金族金属(Pt, Pd, Rh)回収への応用
6.
バイオ浸出
鉄・硫黄酸化微生物による金属硫化物からの有用金属の浸出
鉄イオン還元細菌による金属酸化物からのレアメタルの浸出
硫化鉱石からの有用金属(Cu、Au)回収への応用
廃プリント基板からの重金属(Cu等)除去、貴金属(Au 等)浸出への応用
リチウムイオン電池(正極活物質)からのレアメタル回収への応用
7. バイオ湿式リサイクル技術の実用可能性
金属リサイクルとその効果
* バイオ湿式技術と既存技術の特徴比較
8.
質疑応答
講師紹介
小西康裕氏は、大阪府立大学大学院博士課程修了後、同大学で助手、講師、助教授、教授を歴任。資源循環工学研究所長も務めました。長年、都市鉱山からの貴金属・レアメタルのバイオベース資源循環、低品位鉱等からの有用金属のバイオ回収、バイオ還元・ナノ粒子化による無機ナノ粒子の調製とその応用、酸性ガス(SO2,H2S,CO2等)の反応吸収・放散などの研究に取り組んでいます。
セミナーへの参加方法
シーエムシー・リサーチのセミナーサイトから申し込みください。
https://cmcre.com/
まとめ
本セミナーは、微生物を用いたレアメタル・貴金属リサイクル技術の最前線を学ぶ絶好の機会です。脱炭素社会の実現に向けて、この技術がどのように貢献できるのか、ぜひご参加ください。