茨城県境町 × ACSL:ドローン防犯実証実験の新展開
茨城県境町では、町内に本社を持つドローン専門企業、株式会社ACSLと協力し、全国初となるドローンを用いた防犯対策の実証実験第2弾を行うことが決定しました。この実験は、悪質なバイトや犯罪から町の人々を守るために設計されており、令和7年3月からの活動を受けてのものです。
ドローンによる防犯の新しい試み
この取り組みは、自治体による防犯体制にドローン技術を導入するもので、地域のパトロールを効率的に行うことを目指しています。今回の実験が成功すれば、他の地域にもこのモデルを展開することが期待されています。
実証実験のスケジュールとエリア
実証実験は、まずリハーサルとして令和7年10月24日(金)の午後1時から6時にかけて行われ、その後は定常運行として10月31日(金)から毎週金曜の午後6時から深夜にかけて実施されます。
実証の飛行エリアには、以下の地区が含まれます。
- - 長田地区 (離着陸場:下砂井営農担い手センター)
- 飛行経路長:約4.2km
- 撮影対象:下砂井地区、栗山地区(一部猿島地域内門、山崎地区を含む)
- 飛行経路長:約4.0km
- 撮影対象:浦向地区、金岡地区
使用するドローンのスペック
この実証実験には、以下の2種類のドローンが使用されます。
1.
PF2-AE
- 全長(プロペラ範囲):1,173 x 1,067mm
- 高さ:654mm
- 重量:約9.0kg
- 最大飛行時間:約20分
2.
SOTEN
- 全長(アーム展開時):637 x 560mm
- 高さ:153mm
- 重量(標準カメラ搭載時):1720g
- 最大飛行時間(カメラ付):25分
町の未来に向けた取り組み
茨城県境町とACSLは、3月24日に包括連携協定を結び、この実証実験を通じて新しいテクノロジーを活用することで人手不足を解消し、住みやすい町を作ることを目指しています。これにより、町の安全を確保しながら、住民の安心感を高めることが期待されています。
ACSLは、産業用ドローンの開発に注力しており、特にAIや画像処理技術を駆使した自律制御技術が特徴です。インフラ点検や防災、物流など多岐にわたって利用されているこの技術は、境町の治安向上にも大きな寄与をするでしょう。
このように、茨城県境町は先進的な防犯対策を実現するための実証実験を進めており、全国にその成功事例を発信することで、地域社会の安全強化に向けた取り組みを広めることにも寄与することを目指しています。