家電量販店コジマが新たに打ち出すEC戦略
近年、EC市場は急速に成長しています。特に家電製品のEC化率は過去10年間で大幅に上昇し、カスタマーの購買行動が変化しつつあります。その中で、家電量販店「コジマ」は顧客との接点を拡大するために、新たなマーケティング手法を試みました。
「MicoCloud」の導入
コジマはこのたび、Micoworks株式会社が提供するLINEマーケティングプラットフォーム「MicoCloud」を導入しました。このプラットフォームは、CriteoのAIエンジンと連携し、LINEアカウントを通じたパーソナライズされたレコメンド配信を行うものです。
導入の背景と課題
経済産業省の調査によれば、家電製品のBtoC-EC市場規模は2014年の約1.2兆円から2023年には2兆6,838億円へと成長しました。コロナ禍の影響もあり、他の業種に比べてEC需要が顕著に増加しています。お客様の購買行動がECにシフトする中で、コジマはこの流れを捉え成長することが求められています。
従来の方法では、メールマガジンや公式アプリを活用していましたが、開封率や登録のハードルが課題となっていました。それを解決するために、コジマはLINEアカウントとして新しいコミュニケーションの形を模索しました。
実績と成果
MicoCloud導入後、コジマはLINE公式アカウントにおいて期待を超える売上を上げています。特に、CriteoのAIエンジンを利用したレコメンド配信においては、通常の配信と比べて高いクリック率を記録し、コンバージョン率(CVR)も安定しています。このことが、EC売上に大きな効果をもたらしているのです。
ユーザーがLINEアカウントを友だち追加した際に、適切な商品情報を提供するフローデザインも非常に効果的でした。特に11種類のカテゴリから選んで表示させる設計は、見やすく探しやすくなっており、ユーザーエンゲージメントが向上しています。
コジマの意気込み
コジマのEC事業部に勤める村瀬吉信課長は、「LINEは直ちにお客様に情報を届けることができ、高い開封率が魅力です。MicoCloudを通じて得られるリーチを最大化し、さらには店舗への誘導を含めた施策を企画していく予定です」と意気込みを語ります。
MicoCloudの魅力
MicoCloudは、企業と顧客間の最適なコミュニケーションを実現するため、LINE公式アカウントの機能を拡張したプラットフォームです。データの収集はマルチチャネルで行い、相手に合った最適な接点を提供します。コンサルティングから運用支援まで一貫したサービスを提供することで、企業の成果向上に貢献します。
サービスサイト
コジマの新たなEC戦略は、今後どのように進化していくのか、その動向に注目です。