AZAPAの新モビリティ
2020-08-06 11:00:05
自動運転モビリティの新時代へ AZAPAエンジニアリングが開発着手
自動運転モビリティの新たな可能性
愛知県名古屋市に本社を持つAZAPAエンジニアリング株式会社が、小型の低速自動運転モビリティの開発を開始しました。このプロジェクトは、富山大学との共同研究によって進行しており、利用者が気軽に、安全に利用できる革新的なモビリティを目指しています。
開発の背景
近年、日本では高齢化が進む中、免許を返納した高齢者や過疎地域に住む交通弱者が直面する移動手段の不足が深刻な課題となっています。AZAPAエンジニアリングは、この社会的なニーズに応えるべく、シニアカーを基盤とした一人乗りの自動運転ソリューションを設計しています。このモビリティは、最高速度がわずか6km/hと設定されており、誰でも簡単にアクセス可能な交通手段としての役割を果たすことを目指しています。
技術の核心
AZAPAのモビリティは、GNSS(全地球測位システム)や搭載カメラを利用して自己の位置を特定し、目的地まで自動で走行することを可能にします。この手法により、従来必要だった高価なLiDARやインフラ工事といった設備投資が不要となり、多くの場所で手軽に利用できる自動運転の導入が期待できます。
また、富山大学の堀田教授との共同研究によって、画像処理技術の精度向上も進められ、より高い安全性と利便性を実現する予定です。さらに、コネクテッド技術を盛り込むことで遠隔での管理が可能となり、安心感を提供します。
利用シーンの拡大
AZAPAエンジニアリングは、この自動運転モビリティを一般の方にもっと身近に感じてもらうため、観光地やテーマパークでの二次交通手段としての活用を視野に入れています。実際に自動運転を体験することで、観光業の振興にも寄与する新たな価値が生まれるでしょう。このような新しいアクティビティが、地方創生や地域の活性化に貢献することも期待されています。
会社概要
AZAPAエンジニアリング株式会社は、自動車の制御技術に特化したエンジニアリング会社であり、大手自動車メーカーの開発支援を行う一方、国内のカーメーカーやサプライヤーに対しても先行開発のサポートを提供しています。2009年に設立された同社は、次世代の技術開発を通じて新しい製品を市場に提供し続けています。
まとめ
自動運転技術の進化が求められる中で、AZAPAエンジニアリングの新しいプロジェクトは社会のニーズに応える重要なステップとなるでしょう。交通弱者への対策としての役割、観光地などでの利用可能性、そして地域活性化に寄与する新しいモビリティの登場が期待されます。今後の展開から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
AZAPAエンジニアリング株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中区錦二丁目4番15号ORE錦二丁目ビル3階
- 電話番号
-
052-265-6516