一般社団法人日本自動車連盟(JAF)大阪支部は、雨天時の自転車利用の危険性について警鐘を鳴らし、報道機関向けに検証動画を公開しました。
今週は雨天が続く予報が出ていることから、JAF大阪支部は自動車ユーザーに対し、雨天時は速度を落として自転車との間隔を十分に空けるなど、より一層の注意を呼びかけています。
JAFが行った検証では、雨具を着用した自転車利用者は、周囲の音を聞き取りにくく、車の接近に気づきにくいという結果が明らかになりました。雨天時の自転車利用は危険が伴うため、可能な限り避けることが推奨されます。どうしても自転車を利用する場合は、周囲の状況を十分に確認し、慎重に運転することが重要です。
JAFの検証動画では、雨具着用時の自転車利用者の聴覚と視覚に関する実験の様子が映し出されています。動画はJAFのウェブサイトで公開されており、誰でも視聴可能です。
また、大阪府交通安全協会が発行した『大阪の交通白書 令和5年版』によると、大阪府の昨年度の自転車事故死者数は37人と、前年から8人増加しました。特に、歩行中と自転車乗車中の事故が増加傾向にあることが報告されています。
JAFは、雨具着用時の自転車利用に関する注意点を下記のように呼びかけています。
雨具着用時の自転車に関する注意点
目視で周囲を確認しましょう
雨天時は、フードに雨が当たる音などで周囲の音が聞こえづらくなります。そのため、常に周囲をしっかりと目視で確認することが重要です。
フードの調整機能を活用しましょう
雨具のフードは視界を狭める可能性があります。調整用のコードやテープなどを活用して、視界をさえぎらないように注意しましょう。
雨天時は、自転車利用者だけでなく、自動車運転者も、お互いに注意を払い、安全運転を心がけることが大切です。