銘柄米の人気と消費傾向
東芝デジタルソリューションズが運営する電子レシートサービス「スマートレシート®」を利用する270万人のレシートデータを分析した結果、新米シーズンにおける消費者の米の購買動向に注目が集まっています。特に、物価が上昇する中においても銘柄米が高い人気を持ち続けていることが明らかになりました。
新米シーズンの傾向
2024年の新米シーズンでは、米購入において大きな変化が見られました。容量別にみると、2kgや5kgの小容量の銘柄米が前年比でそれぞれ32%、10%増加し、10kgなどの大容量商品は前年比で63%も減少しています。この小容量へのシフトは、価格上昇の影響を受けたものと考えられ、消費者はより手頃なサイズを選ぶ傾向が強まっています。
銘柄米が高い支持を受け続ける理由
調査によると、米全体の購入の中で約72.3%を占めるのが「銘柄米」です。この数字は、物価高の中でも消費者が依然として特定の質の高い米を求め続けている証拠です。一方で、備蓄米の購入は約2.1%にとどまり、日常的な選択肢ではないことが分かります。
購入単価の上昇
さらに、銘柄米・ブレンド米・備蓄米全体の平均購入単価は前年と比べて1,000円も上昇し、4,000円以上5,000円未満の商品が最も多く購入されています。価格が上昇しているにも関わらず、銘柄米の消費量は増加しており、これは消費者が質を重視し続けていることを示しています。
世代間の違い
興味深いことに、世代別の購買動向にも変化が見られました。50代以上の世代が銘柄米の購入を増やしているのに対し、40代以下の世代はその傾向が減少しています。これは、年齢層による食の嗜好や購入の優先順位に違いがあることを示唆しています。
まとめ
物価が上昇する中でも、銘柄米の人気は衰えを見せず、また消費者の選択は鮮明に小容量へとシフトしています。この傾向は、質を重視する消費者の購買行動が反映されていると言えるでしょう。これからの新米シーズンも、どのように変化していくのか注目が集まります。
スマートレシートから見る家計管理
また、東芝が提供する「スマートレシート®」は、消費者が電子的にレシートを管理できるサービスです。このサービスにより、買い物の際に発行されるレシートのデジタル化が進み、支出管理がしやすくなるため、特に家計管理に苦労する多くの家庭にとって有益であると言えるでしょう。