夏いちご栽培プロジェクトが始まる
最近、八千代エンジニヤリングとファーマーズ・フォレストが協力して、栃木県宇都宮市大谷地区で夏いちごの栽培を行う新たなプロジェクトを立ち上げました。この取り組みは、地域資源を最大限に活用し、厳しい夏の高温でも安定したいちご生産を可能にすることを目指しています。
プロジェクトの背景
日本では冬から春がいちごの収穫シーズンとして知られていますが、夏に収穫されるいちごはほとんどが輸入品であり、日本国内では非常に希少です。気温上昇により、夏いちごの栽培が次第に困難になっている中、両社は宇都宮市の地下空間に蓄積された冷熱を効果的に活用し、夏いちごの生産に挑むことにしました。
具体的な取り組み
このプロジェクトでは、ファーマーズ・フォレストが土地の確保など実施に向けた手続きを担い、八千代エンジニヤリングが地域エネルギーに関する専門知識を活かしていちごの栽培を推進します。新設されるハウスの面積は12アールで、夏いちご栽培に向けた実験的なルールを設定しています。将来的には、ここで得られたノウハウをもとに更なる栽培拡大を図る予定です。
栽培のスケジュール
ちなみに、夏いちごの定植までには約6ヶ月の準備期間が必要です。この期間中には、冬いちごを2024年9月から2025年1月末まで栽培し、2025年3月には夏いちごの収穫を始める計画です。このプロジェクトを通じて、初年度の収量は約2トンを見込んでいます。
お披露目会の開催
この取り組みの一環として、新設したハウスのお披露目会が9月18日(水)に開催されます。参加は無料で、参加を希望する方は9月16日(月)までに八千代エンジニヤリングの担当者に連絡をする必要があります。
お披露目会では、ファーマーズ・フォレストの松本社長からの挨拶や、八千代エンジニヤリングの山中取締役からの歓迎の言葉があり、その後に記念のいちご定植が行われます。希望者には会後にハウス内の見学も実施される予定です。
地域貢献と持続可能な農業の未来
このプロジェクトの成功は、宇都宮市の地域活性化にも寄与することが期待されています。持続可能な農業モデルを用いることで、地域の農業の将来性を再生し、新しい経済循環を生み出すことが可能になります。また、農業の課題を地域の方々と一緒に解決していくことが、この取り組みの重要なテーマです。
八千代エンジニヤリングとファーマーズ・フォレストは、この新たな挑戦を通じて、日本国内のいちご産業の発展だけでなく、地域経済の活性化にも貢献していく所存です。