土砂災害リスク評価の新手法
2024-07-16 14:07:00

土砂災害リスク評価の新時代! 東京海上ディーアールが確率論的PML評価手法を開発

土砂災害リスク評価の精度向上! 東京海上ディーアールが確率論的PML評価手法を開発



近年、豪雨災害による被害が深刻化する中、土砂災害リスクに対する関心が高まっています。東京海上ディーアール株式会社(以下、TdR)は、この課題解決に向けて、土砂災害リスク評価の新手法を開発しました。

この新手法は、京都大学防災研究所 松四雄騎教授のアドバイスに基づき、地質・地形、降雨をパラメータとする土砂災害発生確率モデルを構築したものです。これにより、日本全国の土砂災害PML(予想最大損失額)を、再現期間に基づき確率的に評価することが可能となります。

従来の手法の限界と新手法の革新性



従来の土砂災害リスク評価では、シナリオベースの手法が用いられており、再現期間を考慮することができませんでした。そのため、様々な自然災害リスクを同一の視点で評価・比較することが困難でした。

TdRが開発した新手法は、過去の土砂災害事例と降雨の関係を分析し、土砂災害発生確率をモデル化することで、再現期間を考慮したPML評価を可能にしました。さらに、気候予測データベースd4PDFを用いて、日本全国における再現期間100年の降雨指標値を算出することで、より精度の高い評価を実現しています。

誰がどのように活用できるのか?



この新手法は、土砂災害リスクの高い場所に事業拠点を有する企業や、山間部に再生可能エネルギー発電施設を建設する事業者にとって、非常に有効なツールとなります。また、投資家や金融機関にとっても、事業の健全性を評価する上で重要な情報となります。

今後の展望



TdRは、今後も土砂災害リスク評価に関する研究開発を継続し、より精度の高い評価手法の提供を目指しています。また、気候変動の影響を考慮した評価手法の開発にも取り組むことで、社会全体の防災対策に貢献していきます。

まとめ



TdRが開発した土砂災害リスク評価の新手法は、従来の手法に比べて、再現期間を考慮したより精度の高い評価を可能にしました。この新手法は、企業や投資家にとって、土砂災害リスクの理解を深め、適切な対策を講じるための重要なツールとなることが期待されます。


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会社情報

会社名
東京海上ディーアール株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエア ウエストタワー23F
電話番号

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