東京医科歯科大学とセレイドが共同研究契約を締結、遺伝子治療の新たな道へ
東京医科歯科大学とセレイドセラピューティクスの共同研究
2023年、東京医科歯科大学とセレイドセラピューティクス株式会社が共同研究契約を締結し、注目を集めています。この協力関係では、ヒト骨髄造血幹細胞を用いた新たな遺伝子修正治療の開発が目的とされており、主に遺伝性免疫異常症の治療に向けた研究が進められます。
研究の背景と目的
遺伝性の免疫異常症に苦しむ患者のために、これまでの治療法では解決が難しかった問題に新たなアプローチを提供することを目指しています。この共同研究では、東京医科歯科大学の森尾友宏特別教授が率いる免疫・分子医学研究室が、セレイドセラピューティクスの専門技術と連携し、ヒト骨髄から分離した造血幹細胞を培養・評価します。
この取り組みは、国産の次世代遺伝子修正治療として期待されており、新しい治療法の探索が進むことで、遺伝性免疫異常症に苦しむ多くの患者に希望を与えることになるでしょう。
東京医科歯科大学の使命
東京医科歯科大学は、1928年に設立され、日本で初めての官立である医科・歯科両分野にわたる教育機関です。学問と教育の基地として、「知と癒しの匠」を育成し、医学と歯学の融合を通じ、先進的な医療を提供することを目指しています。さらに、2024年には東京工業大学との統合が予定されており、それによって「Science Tokyo」という新しい大学が誕生することになります。この新しい大学では、「科学の進歩」と「人々の幸せ」を探求する新しい教育と研究のあり方が創出されると期待されています。
セレイドセラピューティクスの革新技術
セレイドセラピューティクスは、造血幹細胞の体外ふ化に特化した技術を持つスタートアップ企業です。この技術により、安全かつ効率的に造血幹細胞を増やすことが可能となります。具体的には、血液疾患や遺伝性疾患に対する細胞治療、さらにはex vivoでの遺伝子治療の開発を目指しています。これにより、従来の医療では対応が難しい領域へのアクセスが広がると期待されています。
結論
この共同研究は、遺伝子治療の新たな可能性を開くものであり、将来的に遺伝性免疫異常症の患者に対する画期的な治療法の提供が期待されます。東京医科歯科大学とセレイドセラピューティクスの協力がもたらす未来に注目が集まっています。日本国内における再生医療の進展と、患者さんへの新たな希望の光が見えてきました。
会社情報
- 会社名
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セレイドセラピューティクス株式会社
- 住所
- 東京都文京区本郷7-3-1東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
- 電話番号
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050-3612-7767