ロコモサミット2025の開催
2025-03-27 11:57:34

「ロコモサミット2025」で健康寿命延伸に向けた新たな課題を共有

ロコモサミット2025 開催報告



2025年3月2日、東京の赤坂で「ロコモサミット2025」が開催され、約70名の参加者が集まりました。このサミットは、ロコモティブシンドローム(ロコモ)を啓発し、日本国民の健康寿命を延ばすための取り組みを強化するための重要な機会とされ、様々な専門家たちが集まり議論を行いました。ロコモは高齢者だけでなく、子供や中高年層にも関わる健康の課題であり、その対策には多職種が連携して取り組む必要があります。

サミットの概要



サミットは、UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)での開催となり、「WE ARE ALL BORN CREATIVE」というスローガンのもと、参加者は靴を脱ぎ、車座になって自由に意見交換を行いました。このような形式が、参加者間の活発な交流を促進し、多様な視点を引き出すことに寄与しました。

歴史と現状



本会の委員長である大江隆史氏は、初めに約17年にわたるロコモの歴史を振り返り、過去の取り組みや発展を紹介しました。2010年に設立されたロコモ チャレンジ!推進協議会は、日本整形外科学会とも連携し、多くの啓発活動を行っており、最近ではフレイル・ロコモ克服に関する医学会宣言を発出しました。さらに「健康日本21」にはロコモを減少させる目標が掲げられており、社会的な認知も高まっています。

プログラムの内容



サミットでは、厚生労働省の菊地博史氏による「ロコモ体験1年生の立場から」という題でのキーノート講演が行われ、社会保障制度とロコモに関連する知識が深められました。また、ワーキンググループ(WG)の代表からは、がんロコモ、理学療法、栄養、勤労者に関する最新の研究成果が共有されました。

がんロコモWGからの発表



がんロコモに関するボードの報告をした篠田裕介委員は、がんとロコモの関連性を示し、がん患者が抱えるロコモ的な症例について触れました。この内容は、多くの参加者に興味を引き、がん患者における運動の重要性や、がんエクササイズの普及の必要性について議論が活発に行われました。

理学療法WGと栄養WGの取り組み



理学療法WGの村永信吾氏は、ロコモ度テストの開発状況について説明しました。栄養WGでは、高齢者における栄養問題とその対策について具体的な事例を共有し、生活習慣の改善に向けた具体的なアプローチが提案されました。

勤労者ロコモWGの報告



中村英一郎氏は、勤労者層のロコモリスクとその対策の重要性について議論し、今後のWGの取り組みについての展望を語りました。これにより、勤労世代におけるロコモ対策がより重要であることが認識されました。

参加者の声



最後に参加者からのフィードバックとして、「ロコモについての理解が深まった」、「今後も定期的にこのようなイベントを開催してほしい」といった声が上がりました。本サミットは、ロコモ対策を進めるための新たなつながりを築く大きな一歩となり、多くの専門家が一堂に会する貴重な機会となりました。

クロージング



サミットの終了時には、日本整形外科学会中島康晴理事長が総括を行い、関係者による強固な連携の重要性を強調しました。ロコモの発展と健康寿命の延伸を果たすため、今後も皆で取り組んでいく姿勢が求められています。参加者全員が共に思いを共有し、ロコモの理解促進と社会的アプローチを強化することが、今後の課題となります。


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会社情報

会社名
ロコモ チャレンジ!推進協議会
住所
東京都文京区本郷2-40-8 公益社団法人 日本整形外科学会内
電話番号

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