国別のモバイルゲームユーザー動向を深掘りするPlayioの2025年分析

Playio 2025年年間総括

モバイルゲーム市場が成熟期を迎える中、国や地域によってユーザーのプレイスタイルや没入ポイントに大きな違いが見られることが広く知られています。しかし、これらの違いが具体的にどのようにユーザーの実際の行動データに表れているのか、それをサービス設計にどう活かしているのかについては、これまであまり語られませんでした。

株式会社Playio（本社：東京都港区）は、2025年の年末を迎えるにあたり、Playioを利用するユーザーの行動データを基に詳細な年間総括分析を実施しました。その結果、国別で共通して見られる興味深いプレイパターンが確認されました。

韓国と米国のプレイ傾向

韓国及び米国のモバイルゲームユーザーは、ゲームを日常の中で繰り返し楽しむエンターテインメントとして捉え、短時間でのプレイを好む傾向があります。通勤や休憩などのスキマ時間に遊びやすい、サンドボックス型やカジュアルゲームが選ばれることが多いです。

このような環境では、1回のプレイ時間は短くても、1日に何度もプレイすることで総プレイ時間が蓄積されるのが特徴です。Playioのデータでも、韓国と米国のユーザーは、サンドボックス型やカジュアルゲームにおいて高いプレイ率を示し、短時間プレイの繰り返しが実際のユーザー行動に影響を与えていることが分かります。

Playioでは、ユーザーが継続的に楽しむための設計を進めています。具体的には、一定時間以上のプレイを促す「タイムクエスト」や、条件達成で開放される「隠しクエスト」を活用し、自然なプレイ習慣を支援しています。

日本のユニークな市場特性

日本のモバイルゲーム市場は、ユーザーが多様なタイトルを体験しつつも、長期間遊ばれるゲームは限定的であるのが特徴です。新しいゲームや話題作には高い関心がありますが、長期的に時間をかけるゲーム選びは慎重です。そのため、毎日少しずつプレイを重ねる「ルーティン型プレイ」が好まれます。

Playioのデータによると、日本のユーザーはプレイユーザー数が多いゲームと、プレイ時間が長いゲームが一致しないという興味深い結果が出ています。このことは、日本において「試すプレイ」と「続けるプレイ」が明確に分かれていることを示しています。

特に、成長や収集を重視するジャンルでは、プレイ時間が長期的に積み上がる傾向が見られます。Playioでは連続プレイ日数を重視したミッション設計や、累積達成型クエストを採用して、プレイが日常的に楽しめるような環境を整えています。

台湾の協力プレイ文化

台湾ではユーザーが友人や知人とともにゲームを楽しむことが重視され、協力と競争の両方が求められます。この傾向がMOBAジャンルの人気を支えていることが確認されています。Playioのデータでも、台湾のユーザーはMOBAジャンルで高いプレイ数と累計プレイ時間を記録しています。

Playioは台湾市場においてユーザー同士の交流を促進するコミュニティイベントや認証型ミッションを積極的に取り入れ、個人プレイを超えた共同体験を拡充しています。

まとめ

Playioの2025年年間総括を通じて、モバイルゲームユーザーの行動は国や地域の文化や特性によって異なることが再確認されました。Playioはこれらの違いを数値だけでなく、国別の特性に応じたミッションやリワード設計を通じて、より自然で継続的なプレイ体験の提供を目指しています。次回の記事では、こうしたプレイスタイルの違いがユーザーのリワード消費行動にどのように影響するかを探ります。

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