MediaTekの新しいChromebook向けチップセットMT8195とMT8192がもたらす革新

MediaTekは、次世代のChromebook向けに新たなチップセットである「MT8195」と「MT8192」を発表しました。これらの製品は、在宅勤務や学習の普及を受け、Chromebookの需要が増加する中、ユーザーのデジタル体験を一層向上させることを目的としています。コーポレートシニアバイスプレジデントのジェリー・ユー氏は、これらの新製品がもたらすさまざまな新機能について語りました。「MT8195」と「MT8192」は、ハイパフォーマンスAI処理ユニット(APU)を搭載し、音声及び視覚ベースの幅広いAIアプリケーションをサポートしています。これにより、リアルタイムでの音声制御や画像認識、さらにはライブ翻訳などの機能を充実させています。

この新しいチップセットは、特に音声アシスタント機能向けに設計された超低消費電力の音声起動機能を備えています。これにより、ユーザーはエネルギー効率を保つことができます。加えて、搭載されているハイダイナミックレンジ(HDR)画像信号プロセッサにより、多様なカメラ構成を可能にし、オンライン会議などで高品質な映像を提供します。

「MT8195」は、TSMCの先進的な6nmプロセスで構築されており、オクタコア構成を採用しています。そのため、高速処理を担当する4つのArm Cortex-A78コアと、優れた電力効率を誇るArm Cortex-A55コアの4つが組み合わさり、パフォーマンスとバッテリーライフの最適化を実現しています。また、最大4 TOPSのAI処理能力を持つ「APU 3.0」を内蔵し、パワフルな5コアのArm-Mali G57 GPUが提供する卓越した画像処理能力と相まって、ユーザーは最高の視覚体験を享受できるでしょう。

さらに、「MT8195」では、最大3台のディスプレイを同時に使用できるため、複数のタスクを同時にこなす際にも便利です。映画やテレビ番組のストリーミングも楽しめるDolby Vision 7.1サラウンドやAV1 CODECのハードウェアデコーディング機能により、映画館のようなクオリティでコンテンツを視聴できます。

一方で、「MT8192」のオクタコアCPUも非常にバランスの取れた設計になっており、Arm Cortex-A76コアとArm Cortex-A55コアが一緒にパフォーマンスと効率を両立させています。内蔵の「APU 2.0」は最高2.4 TOPSのパフォーマンスを提供し、2133MHz LPDDR4xメモリのサポートにより、スムーズな動作が保証されます。

「MT8192」は、WQHDディスプレイを60Hzでサポートするほか、Full HD+ディスプレイでは120Hzのリフレッシュレートを実現。これにより、瞬時のレスポンスが求められる場面でも優れた操作感を提供します。どちらのチップセットも、4K HDRビデオデコード機能を備えているため、長時間にわたってコンテンツを楽しむことが可能になっています。

これら「MT8195」「MT8192」を搭載したChromebookは、それぞれ2021年第2四半期及び今後市場に提供される予定です。MediaTekは、これらの新製品を通じて、ユーザーに新たなデジタルライフ体験を提供するための努力を続けています。詳細については、MediaTekの公式サイトをご覧ください。

会社情報

会社名
メディアテックジャパン株式会社
住所
東京都品川区東五反田2-10-2東五反田スクエア16階
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