ロボットサービスの未来を切り開く事業提携
株式会社ビルポとSolidSurface株式会社がこのたび事業提携を結び、ロボットサービスの普及を目指します。この提携の背景には、現場での人手不足が深刻化しているという状況があります。特に医療施設や商業施設では、清掃や警備、搬送といった業務での支援が求められており、自動化の期待が高まっています。
人手不足とロボット導入の急務
日本国内では、特に200床規模の中小病院において、リソースが限られた運営が続いています。そのため、効率的な業務運営が求められています。さらに高コストなエレベーター連携がロボット導入の大きな壁となっており、初期費用がかさむことで新しい技術への導入が難しい状態が続いています。
ビルポとSolidSurfaceは、このような課題を乗り越えるために手を組むことになりました。両社は、自社の専門技術を融合させ、RaaS(Robots-as-a-Service)モデルの実現を目指しています。
RaaSプラットフォーム「BILLMS」の機能
ビルポが開発したRaaSプラットフォーム「BILLMS」は、清掃や運搬、警備、案内など、複数のロボットを統合して管理することができます。これにより、異なるベンダーのロボットが混在する環境でも、混雑を回避し、エレベーターをスムーズに利用することが可能です。また、現場のカメラやセンサーから得られる情報を一元管理することで、データに基づいた運用が支援されます。
提携の役割と目的
この提携では、SolidSurfaceが技術コンサルティングを担当し、ビルポがRaaSプラットフォームの開発・営業を担います。ビルポは、どのロボットを何台、どの時間に動かすかといった設計に注力し、SolidSurfaceは実証試験を行い、ロボットの機能や運用設計を実現するためのデータ分析を行います。
また、発注者やビルオーナーのニーズに応じ、エレベーター連携が必須ではない導入方法を提供することで、ロボット導入の初期費用を抑える柔軟な対応を目指します。
スマートシティへの貢献
この取り組みを通じて、両社は清掃や搬送業務の省人化と品質向上を図り、将来的にはスマートシティのインフラとしてのロボット普及を促進していく方針です。Society 5.0の実現に向けた重要な一歩ともなり、お互いの専門分野の強みを生かすことで、新たな社会構造へと進んでいくことでしょう。
会社情報
SolidSurface株式会社
株式会社ビルポ
- - 所在地:東京都中央区湊1-6-1 八丁堀AFビル3階
- - 設立:2022年
- - 事業内容:清掃ロボットの導入支援、ロボット群管理の提供
- - URL:builpo.co.jp
両社が協力し、ロボティクスの未来を築くことで、あらゆる業界の現場を支援していくことに期待がかかります。