Z世代新大学生のノートPC選びが変わる
最近の調査によって、Z世代の新大学生とその保護者がノートPC選びにおいてどのようにAI性能を重視しているかが明らかになりました。NEW STANDARD株式会社が運営する「NEW STANDARD THINK TANK」は、高校3年生から大学生、さらにその保護者を対象に「AI×ノートPC選び」の実態調査を実施しました。
調査の概要
この調査は、2025年12月に行われ、全国の高校生と大学生400名、そしてその保護者400名を対象にインターネット上で実施されました。調査の結果、保護者の74.8%が、子どもが大学進学時に「AIが使えるノートPCを選びたい」と感じていることがわかりました。学生の73.8%もAIを「身近な相談相手」として捉え、学びや生活の中で伴侶のような存在として位置づけています。
AIの使用が必須条件に
この調査からは、AI機能が単なるオプションではなく、大学生にとって必須条件に変わったことが伺えます。保護者からは、AIを活用できる環境が大学生活の質を向上させるとの意見が多く寄せられました。大学入学の直後からAIを使用することで学びの基盤が築かれると考えられているのです。これにより、PCを選ぶ際の最優先事項が「価格」や「性能」から「AIが使えるかどうか」に移行しています。
AIは学生の思考を支える存在
また、学生たちにとってAIは単なる作業を効率化するための道具ではなく、思考を整理し、進路相談を行うための大切なパートナーとなりつつあります。AIを「相談相手」として認識している学生は73.8%に上ることが調査で確認されました。AIは課題作成や学びの計画について相談する際に活躍し、自己表現を助ける存在としても役立っています。
購買意識の変化
調査では、保護者のPC選びの価値基準が「AI基準」に移行していることが分かりました。性能や価格に次ぎ、44.1%が「AI対応」を重要視しています。これは、PCを選ぶ際の基準が根本的に変わりつつあることを示しています。学生たちも62.8%が新たに購入するPCにAI機能を重視すると応答しており、今後のPC選択においてAIの活用が一層重要なポイントとなるでしょう。
AIが将来を見据えた相棒へ
さらに、保護者たちがAI対応のPCを選びたい理由の中には、「AIスキルが将来の就職・キャリアに役立つ」との期待が38.9%に上っています。実際に、AIを効果的に使用した学生の49.1%は就職活動で「納得のいく結果を得た」と回答しており、希望企業への内定を得た人も22.9%いることが分かりました。
AI教育や生成AIへの評価が議論される中、学生たちは日常生活の中でAIを活用しながら共存スキルを磨いている事実が示されています。一方で、保護者たちもAIが「学び方」を変える存在であると認識し、学費や設備投資に対する視点を新たに持つようになっています。
まとめ
今やノートPC選びは、単なる性能や価格とは別の、AI利用環境を選ぶという新たな基準が求められています。AI対応のPCは、学生生活を支える相棒としての重要性を増しつつあり、購入を検討する際にはその価値も広がっています。教育現場においても、AIを活用した学びの方法との正しい理解が求められており、その指導が今後の教育に携わる全ての関係者にとって重要な課題となるでしょう。