日本救急救命士会が制定する行動指針
一般社団法人日本救急救命士会は、2025年10月6日に新たな「研究倫理綱領」「研究倫理指針」「研究活動上の行動規範」を制定し、これを公表します。この動きは、救急救命士の職務の質を高めるだけでなく、医療全体の向上にも寄与することを目指しています。これからの医療現場における倫理的な行動指針を一つの大きな理念として受け止めていただきたいと思います。
研究倫理綱領、指針、行動規範とは
新たに発表される「研究倫理綱領」や「研究倫理指針」は、救急救命士が行う研究の倫理的側面を網羅した内容で構成されています。これらの資料は、救急医療に関わる研究があらゆる場面で真剣に尊重されるべきであるとの考えから生まれました。具体的には、個人の尊厳を守りながら、科学的根拠に基づいた行動が求められます。よって、「研究活動上の行動規範」も併せて制定され、研究者としての責任ある行動を明確にするものです。
各資料の公表ページ
日本救急救命士会の役割
日本救急救命士会は、救急救命士が高い専門性を持って職務を遂行するために、教育や研鑽を通じて救急医療の質の向上を目指しています。会の設立は、急速に変化する社会における救急救命士の役割を明確にし、国民の安全と安心を支えるために必要不可欠です。具体的には、高齢化社会において救急医療のニーズが増え、その中で救急救命士に求められる技能や知識が高まりました。
労働基本権との関係
本会は、労働基本権に関連する活動は行わないことを宣言しています。具体的には、政治的活動や団体交渉を行わず、地方公務員法に反する行為を避けることを厳守しています。この点において、救急救命士が安心して業務に従事できる環境作りをコミットしています。
会員の募集について
現在、日本救急救命士会では、正規会員及び賛助会員の募集を行っています。入会することで、最新の情報や指針にアクセスできるほか、共に救急医療の質を高める活動に参加することが可能です。興味のある方は、ぜひ公式サイトをご覧いただき、入会案内をご確認ください。
入会案内サイト
まとめ
日本救急救命士会が策定した新たな行動指針は、救急医療の未来に向けた重要なステップです。これからの医療に求められる倫理基準をしっかりと踏まえた上で、救急救命士が果たす役割や職務の重要性を再認識し、国民の安全を守るために尽力していくことが求められています。