長谷工コーポレーション、自社PCa工場建設開始
㈱長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、社長:池上一夫)は、内床PCa(プレキャストコンクリート)製造のため自社工場の建設に取り掛かりました。2024年9月に着工し、2025年6月に竣工、同年10月から本格稼働を予定しています。この工場は、長谷工と伊藤忠丸紅住商テクノスチール㈱、㈱ヤマックス、㈱大協建設の4社によって共同出資され、運営が行われる予定です。
PCaとは何か?
PCaとは、専門の工場であらかじめ建材や構造体を製造し、施工現場に運搬して組み立てる工法です。この工法は、建設の生産性向上や工期短縮に寄与するため、近年注目されています。
長谷工はこれまでにも、マンション建設において外部階段やタワーマンションの柱・梁、さらには内床・外床の部材のPCa化に積極的に取り組んできました。今後、板状マンションの内床のPCa化を進めることで、より安定的な部材供給を図る意向です。
新工場の影響
新工場では、年間3,000戸以上の内床PCaが生産される見込みで、関東地域のマンション建設現場で使用される予定です。未来には生産量を年間5,000戸超に引き上げる計画もあります。この増産は、建設業界が直面する労働力不足への対応や、受注量の増加に向けた施工体制の強化に寄与するでしょう。
工場の詳細情報
新工場は、茨城県かすみがうら市に位置し、敷地面積は46,429.63m²、建築面積は8,810.50m²となります。着工日は2024年9月3日、竣工予定日は2025年6月、そして本格稼働は2025年10月に予定されています。
工場の設計にはNECファシリティーズ株式会社が関与し、施工は長谷工コーポレーションが担当します。この新たな工場設立により、長谷工コーポレーションはマンション建設の効率化と生産性向上をさらに進め、競争力を強化することが期待されています。
結論
業界全体を見渡すと、建設現場での生産性向上や働き方改革は重要なテーマになっており、長谷工コーポレーションの新たな取り組みは、これらの課題に対して前向きな一歩と言えるでしょう。このような工業化工法の活用は、建設業界全体の健全な成長を促す鍵となるはずです。