鉄道係員に対する暴力行為、2023年度は517件発生!依然として深刻な状況が続く
2023年度(2023年4月~2024年3月)に発生した鉄道係員に対する暴力行為は、全国37社局で517件に達しました。これは前年度(543件)と比較して26件減少したものの、依然として500件を超える高い水準です。コロナ禍以前の発生件数に迫る状況であり、鉄道業界にとって深刻な問題となっています。
特に6月~9月にかけては、前年を大幅に上回る発生件数を記録しました。曜日別では金曜日、土曜日、日曜日に多く発生し、時間帯別では夜間から深夜にかけての発生件数が多い傾向が見られます。
暴力行為の加害者の約54%(517件中279件)が酒気を帯びていることから、飲酒と暴力行為の間に強い相関関係があると考えられます。加害者の年齢層は幅広く、特定の年齢層に偏りはありません。
暴力行為の減少傾向が見られる背景には、鉄道事業者による啓発ポスターの掲示、警察官の巡回や警備員の配置、駅係員への研修、防犯カメラの設置などが挙げられます。また、報道機関等を通じて鉄道係員に対する暴力行為の現状が広く知られるようになったことも、暴力行為の抑止力となっていると考えられます。
しかし、依然として多くの暴力行為が発生している現状を踏まえ、鉄道業界全体で結束し、毅然とした態度で暴力行為に対処していく必要があります。鉄道係員は、安全な鉄道サービスを提供するため、日々努力を続けています。利用者一人ひとりが、鉄道係員に対する暴力行為は絶対に許されないこと、そして安全な利用環境を守るために協力することが重要です。
暴力行為の発生状況
月別発生件数
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曜日別発生件数
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時間帯別発生件数
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暴力行為の分析
加害者の飲酒の有無
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加害者年齢
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発生場所
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