富士吉田市に誕生した新たな支援の拠点
2025年2月3日、山梨県富士吉田市に「なないろそらの家 Kahua」がオープンしました。この施設は、重症心身障がい児や医療的ケア児を対象としたフリースクール型の放課後等デイサービスを提供する、地域初の事業所です。運営するのは、株式会社なないろそらの家で、施設代表の小野都氏がその責任を担っています。
サービスの目的と支援内容
「なないろそらの家 Kahua」は、児童発達支援および放課後等デイサービスを通じて、さまざまな特性を持つ子どもたちの成長を促進します。具体的には、重症心身障がい児をはじめとする障がいを持つ子どもたちに対して、生活能力の向上や交流の促進など、多様な支援を行っていきます。
特に、感覚過敏やHSC(Highly Sensitive Child)などの特性を持つ子どもたちに対する配慮がなされたプログラムが設けられており、これまで対応が難しかった不登校の原因となっていた子どもたちへの支援も行います。3歳未満の子どもに対しても早期発達支援が実施されるため、保護者の不安を軽減することが期待されています。
利用者のニーズに応える個別支援
本施設では、多様な背景を持つ子ども一人ひとりに合わせた個別支援計画が策定され、専門資格を持つ児童発達支援管理責任者がこれに基づいて支援を行います。また、施設内では交通の便も考慮され、必要な場合には送迎サービスも相談可能です。
施設の設立背景
近年、障がい者数は増えており、その中でも障がい児は90万人を超えていますが、重心型施設は全体の6%にとどまっています。新たな受け皿として「なないろそらの家 Kahua」が設立された背景には、こうした施設数の不足があることが挙げられます。
加えて、発達障がいまでとは言えない3歳未満の子どもたちが直面する発達支援の課題もある中で、地域のニーズに寄り添った幅広い支援を提供することを目指しています。
目指す先にある支援の形
「なないろそらの家 Kahua」では、多様性を重視し、家庭と地域が連携しながら、子どもの成長を支えていける環境づくりが進められます。また、利用する子どもたちとその家族が生き生きと過ごせることで、彼らの笑顔を増やしていくことが活動の大きな目標です。
これにより、子育ての孤立を防ぎ、必要な支援を受けられる社会の実現に寄与することを目指しています。子育て支援の取り組みをしっかりと進めていく意図が込められているのです。
まとめ
「なないろそらの家 Kahua」が開業することで、富士吉田市の障がい児支援が新しいステージに進むことができます。今後も、子ども一人ひとりの特性に応じた支援を提供し、さらなるサービスの充実を図ることで、地域の子どもたちの成長と幸せに寄り添っていくことでしょう。