横浜・みなとみらい地区におけるサーキュラリティ評価の取り組み
横浜市とヨコハマSDGsデザインセンターが推進する「みなとみらいサーキュラーシティ・プロジェクト」において、RECOTECHは国内初となる地区レベルでのサーキュラリティ評価の算定を支援しています。これは、みなとみらい地区の資源の投入量、排出量、循環量を数値化し、サーキュラーエコノミーへの移行状況を把握する重要な取り組みです。
取り組みの目的
本プロジェクトの目的は、資源の流れを可視化することで、重点的に取り組むべき分野を特定し、資源循環率の向上と温室効果ガスの排出削減を実現することです。サーキュラリティ評価は、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が策定した「CTI」(Circular Transition Indicators)をもとに、企業の資源の循環性を測定する方法です。
サーキュラリティ評価の方法
サーキュラリティ評価では、調達した資源全体に対して再生可能な資源の割合を算出する「サーキュラー・インフロー率」と、排出資源全体に対する再生可能な資源の回収率である「サーキュラー・アウトフロー率」を確認します。これらのデータをもとに全体の循環性を数値化する「マテリアル・サーキュラリティ率」が算出されます。
参加主体と協力体制
このプロジェクトには、神奈川大学やみなとみらい21熱供給センタープラント、横浜赤レンガ倉庫、パシフィコ横浜など、計13の主体が参加しています。また、データプラットフォーム「pool」を通じて、廃棄物の発生状況をリアルタイムで可視化し、効率的な運用を行うことで、地区全体の資源循環の向上を促進します。 さらに、横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21が、各施設や事業所への参加を呼びかけています。
pool システムの詳細
1.
廃棄物管理システム:ICカード認証を活用し、資源の流れを正確に把握。電子マニフェスト管理を通じてオペレーション工数を削減します。
2.
データ収集と分析:廃棄物排出量やリサイクル率をリアルタイムで確認できるようにし、地区の環境意識向上を目指します。
3.
効率的な資源回収:データに基づく最適な回収ルートや頻度を設定し、物流課題を解決します。
今後の展望
RECOTECHは今後、参加主体を増やし、みなとみらい地区における資源循環率の推計精度を向上させる考えです。また、可視化されたデータをもとに、連携事業者との対話を進め、具体的な資源循環向上策を検討していきます。この取り組みにより、持続可能な循環型社会の実現に向けた第一歩を踏み出すことを目指しています。
会社情報
レコテック株式会社
所在地:東京都千代田区九段南一丁目5番6号 りそな九段ビル5階
設立日:2007年5月
事業内容:廃棄物計量管理システム「pool」など
公式サイト
RESOURCE TECH HUB
本件に関するお問い合わせは、レコテック株式会社広報担当までご連絡ください。メール:
[email protected]