自動車開発に革新をもたらすバーチャルホモロゲーションの重要性
自動車業界の急速な進展に伴い、型式認証のプロセスにも新たなアプローチが求められています。その中でdSPACE Japan株式会社が注目しているのが、バーチャルホモロゲーションです。これは、国連規則UN Regulation No. 171(Driver Control Assistance Systems:DCAS)に基づき、仮想的に試験や認証を行う新しい手法として位置付けられています。
なぜ今、バーチャルホモロゲーションが必要なのか
現代の自動車開発においては、特にソフトウェアディファインドビークル(SDV)や先進運転支援システム(ADAS)に関する技術が進化しています。この変化に伴い、型式認証における検証範囲やテスト量が大幅に増加しています。従来の車両に比べ、自動運転やADAS開発では、10倍から100倍ものテスト条件が求められることも珍しくありません。
実車での試験だけでこれらの条件をクリアすることは、開発期間やコストの面から見ても現実的ではないため、仮想試験の導入が急務とされています。そこで、デジタルホモロゲーションの考え方が登場しました。これは、開発の初期段階から仮想試験を活用し、デジタルで一貫した検証・認証プロセスを実現する仕組みです。
バーチャルホモロゲーションは、このデジタルホモロゲーションを支える重要な要素であり、仮想試験結果を用いて認証プロセスを効率化するためのベースとなるアプローチです。
セミナーの内容
2026年5月29日にパシフィコ横浜で開催されるセミナー「自動車業界の未来を支える!最新サイバーセキュリティと機能安全、サステナビリティ」では、dSPACE社が「Virtual Homologationに向けたシミュレーションの信頼性検証」というタイトルで講演を行います。この講演では、従来の実車試験中心のアプローチに代わり、バーチャルホモロゲーションがどのように開発や検証プロセスに統合されるのか、またシミュレーションの信頼性確立に向けた取り組みについて詳述されます。
展示会の開催
さらに、このセミナーと併設して「人とくるまのテクノロジー展 2026 横浜」も行われ、dSPACEのブース(ノース会場、ブースN80)では、デジタルホモロゲーションに関する展示が行われます。これにより、セミナーで紹介される概念や手法を、実際に目で見て確認できる貴重な機会となります。
dSPACE Japan株式会社の役割
dSPACEは、コネクテッドカーや自動運転、自動車産業において求められるシミュレーションや妥当性確認のソリューションを提供している企業です。実車での試験が行われる前に、ソフトウェアやハードウェアの各種コンポーネントをテストするためのエンドトゥエンドのソリューションを兼ね備えており、自動車産業のみならず、航空宇宙や産業オートメーションなど多岐に渡る分野でもパートナーとして選ばれています。dSPACEの知識と技術は、さまざまな現場において活用されており、業界全体の発展に寄与しています。
このように、dSPACEが提供するバーチャルホモロゲーションは、今後の自動車業界の進化に欠かせない要素となるでしょう。詳細は
dSPACEの公式サイトをご参照ください。