2024 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション17
成安造形大学のキャンパスが美術館としての役割を果たし、2024年の秋の芸術月間には特別な展覧会「共食 -Eating Together-」が開催されます。本展は、10月15日から11月9日までの間、入場無料で、多様化する社会における「食とコミュニティ」がテーマです。
展覧会の背景とテーマ
古来より、地域社会において食は人々が集まる場所を提供し、共同体意識を育てる重要な役割を果たしてきました。「共食」は入場者に対し、単に食を共有するという行為を超えて、深いコミュニケーションの場となる可能性について考察を促します。この展覧会では、現代における飽食の問題や、環境への配慮、サステナビリティといった観点から「持続的な循環」が求められる中で、地域と食の関わりに焦点を当てています。
出展作家の紹介
展覧会には様々な作家が参加します。例えば、詳しい地域文化学の研究を通じて、その成果を地域社会に還元し続ける大原歩さんや、信楽焼の技術を駆使して新たな陶芸作品を生み出す谷穹さんなど、それぞれ独自の視点で「食」と「コミュニティ」について表現しています。
- - 大原 歩: 地域文化研究を通じて食や地域に密着した作品展開を行う。
- - 谷穹: 信楽焼をテーマにした陶芸作品を制作。
- - てらいまき: 食品や商品の魅力をイラストエッセイで表現。
- - 永田 康祐: 多文化の混淆に伴う豊かさを映像アートで探求。
- - 福島 あつし: 独居老人をテーマにした作品を発表し、地域に根ざす活動を推進。
- - よしだとたかだ: 生活の中で使用できるユニークな作品群を発表。
それぞれのアプローチを通して、食とコミュニティの新しい関係の構築を示す作品が展開されます。
特別なイベント情報
展覧会開催期間中には、特別イベントも盛りだくさんです。オープニングイベントとして、10月19日には作家とのギャラリーツアーが行われ、その後コミュニティスペース「結」にてレセプションを開催します。また、展覧会のクロージングイベントでは、「共食」についてのトークイベントが行われ、多様な視点から食に関する新たな考えの発表が予定されています。
来場方法
滋賀県大津市に位置する成安造形大学は、交通アクセスが非常に良く、JRを利用する場合、大阪駅から46分、京都駅からは20分で到着可能です。駅からは、スクールバスまたは路線バスでの移動が可能です。この便利な立地を活かして、ぜひ多くの方々に足を運んでいただきたいと思います。
まとめ
「共食 -Eating Together-」は、展覧会を通じて食とコミュニティの関係を深め、地域社会の未来を考える貴重な機会です。ぜひこの機会に訪れて、新たな視点を得てみてはいかがでしょうか。