京都市電が甦る
2020-10-02 11:55:24

京都市電(N電)が法要施設として生まれ変わる画期的工事の全貌

京都市電(N電)が法要施設に!



京都市電(N電)が新たな姿を変えて、法要施設として生まれ変わるというニュースが話題を集めています。このプロジェクトは、株式会社西鶴が手掛けるもので、同社は2020年8月に京都市からこの市電を譲受し、改修工事を進めています。今回はその詳細と背景を掘り下げていきます。

背景と譲受の経緯



京都市電(N電)は、明治45年に製造され、昭和36年まで北野と京都駅前を結んでいた、日本で初めての電車です。しかし、時代の流れにより、その運行は終了。廃車となった後、大覚寺や大宮交通公園に保管されていましたが、最近の公園の再整備に伴い、株式会社西鶴が譲り受けることとなりました。

改修工事の内容



現在進行中の工事では、まず外装の塗り直しと防水塗装が施されています。また、車いすユーザーや高齢者、小さな子どもでも利用しやすいように、足場にはステップを設け、車内入口は段差のないフラットな設計に変更される予定です。

内装のリノベーション



内装についても大規模な修繕が行われています。老朽化が進む座席のシートや床は新しいものに交換され、かつての車内広告のデザインが再現される予定です。法要予約がない時間帯には、霊園見学のお客様との商談室としても利用されるため、実用性も重視されています。

レールの設置とデザイン



車体の足元には、電車搬入に備えたレールが設置され、特別なデザインが施されています。宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』をモチーフにし、空から降りてきたかのような演出が行われています。これは、訪れる人々に新たな体験を提供することを狙ったものです。

その他の工夫



訪問者の興味を引くため、明治時代に使用された表記方式の駅看板が設置され、樹齢100年のオリーブの植樹も予定されています。これにより、訪れる人々に古き良き時代の雰囲気を感じさせることができるでしょう。

完成イメージ



改修工事が完了した際の施設のイメージは、現代的な快適さと歴史的な要素が見事に調和した空間として期待されています。西鶴の代表取締役、山本一郎氏は、「この場所が多くの人にとって心の拠り所になれば」と語っています。

まとめ



日本初の電車である京都市電(N電)が、霊園の法要施設として新たに甦るプロジェクトは、地域の文化と歴史を受け継ぎながら、現代のニーズに応えたものです。この進化した施設が完成する日が待ち遠しいですね。

会社情報

会社名
株式会社 西鶴
住所
大阪府交野市東倉治2-1521
電話番号
072-810-0088

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。