久留米病院にAI導入
2025-10-27 08:19:36

久留米大学病院にAI MRI画像再構成ソフト『SwiftMR』導入で医療の未来を切り開く

久留米大学病院にAI MRI画像再構成ソフト『SwiftMR』導入



日本の医療機関におけるAI技術の進化がまた一歩進みました。医療AIソリューションを提供するエアーズメディカル社が、久留米大学病院にAI搭載MRI画像再構成ソフトウェア「SwiftMR」を導入しました。この導入は、2025年9月から臨床現場での本格運用を開始する予定です。

SwiftMRとは?


SwiftMRは、最新のディープラーニング技術を用いて、MRI画像のノイズを低減し、画質の鮮明度を向上させるソフトウェアです。このシステムは、古いMRI機器の買い替えを必要とせず、既存の装置に後付けで導入することが可能です。これにより、医療現場における検査の効率性が大幅に改善され、特に肝心な診断の質が高まります。

導入されるMRI装置とその特性


今回の導入対象は、SiemensおよびGE社製のMRI装置3台であり、異なるメーカーの装置にも対応可能なSwiftMRの特性が示されています。このベンダーニュートラルな設計により、久留米大学病院はさまざまな検査において安定した画質を確保することが可能になります。

久留米大学病院の取り組みと期待


久留米大学病院は、地域の基幹医療機関として、脳神経や心血管、消化器の領域で高度な診療サービスを提供しています。同院がSwiftMRを導入する背景には、患者の負担を軽減し、そして画質を向上させるという課題への取り組みがあります。

同院の田上秀一教授は、「SwiftMRの導入により、3台のMRI装置すべての画質が均一に保たれることが期待され、特に腹部や心血管の撮像の質が劇的に改善されるでしょう。撮影時間が延びる現象を克服し、患者の負担を軽減する可能性も出てきました」と語っています。

グローバルな実績


AIRS Medicalは2018年に設立されて以来、韓国、アメリカ、ヨーロッパをはじめとする40カ国以上でSwiftMRを導入しています。これまでに累計で5千万件以上の撮像データを処理しており、医療現場での実績を着実に積み重ねています。この働きが、久留米大学病院での導入を契機に、日本国内においてもさらなる普及を促進すると期待されています。

エアーズメディカル日本法人の見解


AIRS Medicalの日本法人代表、李承煥氏は、「久留米大学病院におけるSwiftMRの初の臨床導入を非常に嬉しく思っています。このソフトウェアは、画質の向上だけでなく、患者の検査体験や診断プロセスの一貫性を向上させ、医療現場の業務効率も改善する効果が期待できます」とコメントしています。

まとめ


AI技術を活用した医療の進化は、今後ますます加速することでしょう。久留米大学病院に導入されたSwiftMRは、患者ケアの質向上だけでなく、医療現場全体の効率向上にも寄与することが期待されています。これは、近未来の医療における新たなスタンダードになるかもしれません。


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会社情報

会社名
AIRS Medical Inc.
住所
223, Teheran-ro, Gangnam-gu, Seoul, 06142, Republic of Korea13-14F, Keungil Tower
電話番号
03-6807-5926

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