発達の特性を理解し次世代の育成に役立つ研修会
2023年2月20日、東京都港北区にて「発達が気になる子の保育現場における捉え方・伸ばし方・保護者との連携」をテーマにした研修会が開催されました。主催は港北区医師会で、講師を務めたのは一般社団法人「日本小児発達子育て支援協会」の代表理事である西村佑美氏。会場には医師や保育士を中心に80名の参加申し込みがあり、実際には68名が出席しました。この研修会では、発達特性についての基本的な理解や、具体的なアプローチ方法、保護者とのコミュニケーションの重要性について議論が交わされました。
発達特性の再定義
現在の教育現場において、発達障害という用語は stigmatization(偏見や差別)を招くことが多いため、西村氏は「発達特性」という言葉を選び一般的な捉え方を変えることの重要性を訴えました。発達特性を持つ子どもたちは、個々の強みを活かすことができると同時に、特性を理解し適切にサポートすることで新たな可能性を広げることができるのです。
講演の主なポイント
西村氏は以下の点について強調しました。
1.
理解を最優先: 発達特性のある子どもを「診断」するのではなく、その特性を「理解」することが重要であると説明しました。特性に応じたアプローチが求められます。
2.
肯定的なアプローチ: 「叱る」よりも「肯定的注目」を通じて、良い行動を増やす接し方が効果的です。
3.
保護者支援の重要性: 保護者とのコミュニケーションも鍵となります。励ましたい気持ちが、時には「カチン」とくる言葉に聞こえかねないため、注意が必要です。
4.
専門的な役割分担: 医療と保育の役割分担は不可欠です。医師と保育士がそれぞれの専門性を活かして連携することで、より良い支援が可能になります。
5.
未来へのアプローチ: 特性のある子どもたちが「普通ではない魅力」を持っていることを認識し、AI時代において強みとなることを理解することが期待されています。
アンケート結果から見える影響
研修終了後に実施したアンケートでは、多くの参加者が前向きな変化を感じていることが分かりました。93%が「とても勉強になった」と回答し、86%が「発達特性のある子どもへの考え方が変わった」と述べています。これは、西村氏の講演が実際の保育現場や医療現場において大きな影響を与えたことを示唆しています。
参加者の声
参加者からは以下のような声が寄せられました。
- - 発達特性についての理解が深まりすぐに実践に活かしたい(保育園関係者)
- - 医師の視点からの話が新鮮で、医療機関との連携への意欲が高まった(保育園関係者)
- - 親としてもとてもためになり、今後の学びを深めたい(医療機関関係者)
未来へのアプローチ
「日本小児発達子育て支援協会」では、今後も全国の医療機関や教育機関と連携し、発達特性のある子どもが自らの個性を活かし、成長できる環境づくりを継続していきます。発達特性を「弱点」として捉えるのではなく、「すべての子どもたちに対する新たな可能性」として評価し、未来を拓いていくことが求められています。
西村佑美氏のプロフィール:
- - 1982年生まれ。仙台出身で東京都在住。
- - 一般社団法人日本小児発達子育て支援協会の代表。
- - 小児科専門医及び子どもの心の専門医として、多くの親子を支援。
- - 医師としての経験を基に、SNS等で情報発信。
書籍や講演依頼についても、今後の活躍に期待が高まる中で、発達特性を持つ子どもたちの成長を応援し続ける姿勢が際立っています。