株式会社インテリジェント ウェイブが発表した新機能
放送業界向けのIPフロー監視ソリューションの領域で、株式会社インテリジェント ウェイブ(以下、IWI)は非常に注目すべき新たな機能を追加しました。これにより、同社の製品名も「EoM」から「EoM Core」に変更され、より進化した監視ツールとなります。この技術革新は、放送業界の現場において大きなインパクトをもたらすことでしょう。
新機能の特徴とその重要性
放送業界では、通信がIP化される中で、システムの利便性と拡張性が向上しましたが、その一方で、問題発生時の原因特定が以前よりも難しくなっています。特に、放送局や中継業務の現場においては、IP化に起因するVLANやPTP(Precision Time Protocol)同期の問題など、様々な障害が発生します。これらの問題を特定するためには、多大な時間とリソースが必要ですが、IWIの提供する「EoM Core」はその解決策の一つとなるでしょう。
新たに追加された機能には2つの主要な要素があります。第一に、設定されたアラートが発生した際に、その周辺200ミリ秒のパケットをキャプチャする能力です。これにより、問題が発生した瞬間の情報を記録することができ、迅速な解析が可能となります。第二に、任意のタイミングでパケットを取得できる機能です。この2つの機能は、問題分析を大きく進化させる力を持っており、これまで以上に詳細なデータの解析が可能になるでしょう。
EoM Coreの魅力
「EoM Core」は、映像伝送において通信の流れをリアルタイムで監視するツールとして位置づけられています。具体的には、テレビ放送などのデータフローが適切に流れているかを確認し、異常が発生した場合には即座にその情報を捕捉します。また、映像や音声といったIPストリームの監視のみならず、PTPやIGMPといった各種制御関連のストリームにも対応し、広範囲なモニタリングを実現します。
IWIが金融業界で培った技術を活かし、FPGAを用いた高速処理とリアルタイムの異常検知を可能にした点も注目されるべき要素です。この技術革新により、すでに国内の放送関連企業6社に加え、海外の公共放送局でも導入されており、多くの現場でその信頼性が証明されています。
IWIの多様な取り組み
IWIは、放送業界向けのサービスだけでなく、決済、金融、セキュリティの分野においても幅広いITサービスを提供しています。自社開発の内部情報漏洩対策製品や、外国の先進技術の国内普及など、情報セキュリティ対策事業も急速に拡大しています。これらの経験が、EoM Coreといった新たな製品実現に活かされているのです。
EoM Coreの登場により、放送業界における問題解決へのアプローチはさらに迅速で確実なものとなることでしょう。今後の展開に注目が集まります。
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