第21回「ぼうさい探検隊マップコンクール」の結果発表
一般社団法人日本損害保険協会が主催する第21回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で、入選作品が発表されました。今年は全国の小学校や子ども会、児童館などから419団体、7590人が参加し、合計1413作品が寄せられました。この中から、入賞作品22点と佳作60点が選ばれました。
参加作品の特徴
今年の応募作品は非常に多様で、高齢者や車椅子を利用する方々の視点を取り入れたものや、道路の小さなヒビに気づくなど、子どもならではの観察力を活かした作品が多数ありました。特に大人が見落としがちな視点による提案が評価されており、地域を知る上での重要な視点を示しています。
地域特有の危険性や安全性に関する実用的な作品も多く見受けられました。子どもたちが、自身の住んでいる地域の特性を活かして地形や季節の変化、火山の危険性、さらには野生動物の出没情報などをマップに盛り込むことで、地域住民に情報を提供する姿勢が強く感じられました。これは地域の安全意識を高め、災害時の行動指針にもつながる重要な取り組みとなっています。
保護者や指導者の感想
参加した子どもたちの保護者や指導者からは、参加を通じて「子どもたちだけでなく、大人も防災・防犯・交通安全への意識が向上した」という意見が寄せられています。また、子どもたちが時間をかけて努力し、地域の役に立つマップを作成することで得られた自信についても、高く評価されました。これは子どもたちが主体的に学び、成長する素晴らしい機会を提供したことを示しています。
表彰動画の公開予定
入賞した22作品については、専門の審査員による講評をまとめた表彰動画が2025年1月下旬に日本損害保険協会の公式ウェブサイトで公開される予定です。この動画では、入賞作品の魅力や特長が紹介され、多くの人に防災に対する意識を深めていただく機会となるでしょう。
「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」とは
「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」は、2004年に始まった実践的な安全教育プログラムで、子どもたちが地域を探索し、災害や安全に関連する施設を見つけ出し、マップにまとめる活動です。毎年優れたマップを表彰することで、子どもたちの防災意識を育てることを目的としています。
詳細や参加については、
ぼうさい探検隊特設サイトをご覧ください。特に今年の文部科学大臣賞には、宮城県・石巻市立大街道小学校の「令和5年度大街道小4年生」が選ばれ、その取り組みには大きな期待が寄せられています。