HISが三重県熊野市と地域活性化へ向け協定締結

株式会社HISと熊野市の新たな取り組み

株式会社エイチ・アイ・エス（HIS）は、三重県熊野市との間で協定を締結し、地域活性化起業人制度を利用した人材派遣の実施を発表しました。この取り組みは、豊かな自然や歴史、文化に恵まれた熊野市に訪れる国内外の観光客を増やし、地域経済の活性化を図ることを目的としています。

地域活性化の背景

熊野市は、その美しい自然と深い歴史を持つ地域として知られており、多くの伝統文化が根付いています。しかし、近年の観光客数の減少や地域経済の停滞が課題として浮上しています。そこで、HISはこの協定を通じて、観光業の活性化を図ることに決めました。

取り組み内容

この協定に基づき、以下のような具体的な施策が計画されています。

1. 体験プログラムの提供: 熊野市独自の体験を提供するプログラムや新しい旅行商品の開発を行います。
2. 宿泊体験型観光の推進: 地域の観光関係者と連携し、宿泊を伴う観光の受け皿を整えることで、旅行者の滞在時間を延ばします。
3. プロモーション活動の強化: ターゲットとなる旅行者に向けたマーケティングを強化し、熊野市の魅力を広く発信します。
4. 高付加価値旅行者向けサービス: 高品質な旅行体験を提供するための専門的な手配機能を整え、ニーズに応えます。

これらの取り組みを通じて、熊野市に訪れる人々に豊かな体験を提供し、地域の活性化を促進することを狙っています。

人材派遣の概要

人材派遣は2024年9月から最長3年間行われる予定で、派遣されるのは中西大策氏です。中西氏は、法人営業本部での経験を活かし、地域の観光振興に取り組むことになります。彼は2000年にHISに入社し、以来多岐にわたる業務を経験しており、特に訪日外国人旅行に関する専門知識を持っています。

地域活性化起業人制度について

地域活性化起業人制度は、総務省が推進するもので、都市部の企業社員が持つノウハウを地方自治体で活用し、それにより地域の魅力向上に寄与することを目指しています。この制度に基づく取り組みが、今回の協定を通じて実現します。エイチ・アイ・エスの支援を受けることで、熊野市の観光業が新たなステージに進むことが期待されています。