機密文書のペーパーレス化とデータ消去セミナーの意義
2022年1月26日、セミナー『2021年度機密抹消セミナー』が開催される。このセミナーは、改正電子帳簿法の施行を受けて、ペーパーレス化が進む中での機密文書の取り扱いやデータ消去技術について深く掘り下げる内容となっている。
最近では、神奈川県庁におけるHDDの転売とデータ流出事件が大きな話題になった。これは電子化された機密情報の適切な管理の重要性を私たちに再認識させる出来事であり、その結果、総務省は自治体向けに「情報セキュリティガイドライン」を改訂し、最新の安全対策を講じることが求められた。このガイドラインは、機密データを含む媒体の廃棄時に注意すべきポイントを新たに定め、地方自治体に強い影響を与えることとなった。
セミナーは二部構成で行われる。第一部では、ADEC(データ適正消去実行協議会)による活動と最新の総務省ガイドラインについての概要が紹介される。講師には、ADEC事務局の鈴木啓紹氏が招かれ、第三者消去証明書の重要性や地方自治体が遵守すべきデータ消去の流れについて解説する。
第二部では、HDDやSSDといった一般的なデータ保存メディアに関する基礎知識と、最新のデータ消去技術の解説が行われる。こちらの講師はADECの技術顧問である沼田理氏が務め、グローバル標準であるNIST-SP800-88rev1に基づいたデータ消去手法と今後のトレンドについて触れる。
このセミナーは、機密文書の電子管理が進む中で、その重要性がますます高まっていることを考慮し、企業や自治体がどのようにデータセキュリティを確保しなければならないかを学ぶ絶好の機会となるだろう。参加希望者は、一般社団法人機密情報抹消事業者協会の公式サイトで登録可能だ。データ消去に関する正しい知識を身につけ、リスクを最小限に抑えるために、ぜひこの機会を活用してほしい。
開催概要
- - 日時: 2022年1月26日 14:00~16:00
- - 講師: 1部 鈴木啓紹(ADEC事務局)、2部 沼田理(ADEC技術顧問)
情報化社会の中で、データの適正管理が求められる今、機密文書の取り扱いやデータ消去の方法について理解を深めることは、現代のビジネスシーンにおいて欠かせない要素である。参加者はこのセミナーを通じて、最新の情報や技術を習得し、安全なデータ処理に役立ててほしい。