外国人材の就職と転職活動のタイミング
外国人材にとって、就職や転職のタイミングは重要な要素です。株式会社グローバルパワーが運営する就職・転職情報サイト「NINJA」は、外国人向けの就職活動に関する最新の調査結果を発表しました。本調査は、NINJA上で仕事が決まった成約者について、その活動開始時期を分析したものです。
調査の概要
本調査は、2023年4月1日から2025年3月31日までの期間に、NINJAで活動を開始した成約者を対象にしています。具体的には、転職希望の中途・既卒層外国人材と、新卒層の外国人留学生に分け、それぞれの活動開始日の傾向を数値化しました。活動開始日は、求人に応募した日や企業からスカウトを受けた日を基準に定めています。
調査結果1: 中途・既卒層の転職活動
中途層の外国人材に関する調査結果からは、転職活動が主に7月から10月に集中していることが判明しました。2024年度は、2023年度に比べて活動開始が早まる傾向があり、特に10月には実に11.1%の成約者が活動を開始しました。
- - 7月、8月も10%超えという高水準が続き、年間を通じて安定した割合を保っています。
- - 一方、6月と12月にはやや活動が鈍化する傾向があります。
このデータを利用して求人企業は、夏から秋にかけて外国人材向けのスカウトや求人広報を強化することで、より高い採用成果を得ることができると予測されます。
調査結果2: 新卒層の就職活動
一方、新卒層の外国人留学生に関しては、1月から2月にかけて活動が集中する傾向が見られました。2023年度2月には20.0%、2024年度1月には16.4%という高い数値が記録され、これが年間のピークになっています。
- - 夏場は一時的に活動が鈍化しますが、12月から1月にかけて再び活動が活発になる傾向が見受けられます。
この傾向から、留学生の就職活動は非常に「短期集中型」であることが特徴と言えます。
中途・既卒層と新卒層の違い
全体を通して、外国人材の採用において明らかになったのは、中途・既卒層(転職者)と新卒層(留学生)で活動のピークが異なるという点です。
- - 中途層には、夏から秋にかけた求人広報やスカウト強化が効果的です。
- - 新卒層には、年明けからの求人広報が鍵となります。
企業は、これらのデータをもとに、採用戦略や広報計画をそれぞれの活動タイミングに合わせて設計することが重要です。
NINJAについて
外国人のための就職・転職情報サイト「NINJA」は、日本語ビジネスレベル以上の外国人材が多数登録しているプラットフォームです。現在、163カ国からの登録者がいる中で、48,000名以上の人材が企業からのスカウトを希望しています。外国人材が日本での就職活動を行う際、サポートを受けられる点でもこのサイトは高く評価されており、特に人材紹介会社からの支援があります。
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会社概要
社名: 株式会社グローバルパワー
設立: 2004年8月11日
本社所在地: 東京都台東区台東1丁目10−6 サワビル 5F
外国人材の就職活動を支援するNINJAは、ますます多様化する日本の労働市場において、重要な役割を果たしています。