秋の行楽シーズンに「大山詣り」を楽しむイベント
2024年10月27日、神奈川県伊勢原市に位置する大山で、「令和の大山詣りと地元日本酒堪能ツアー」が行われます。このツアーは、江戸時代から続く「大山詣り」の歴史や文化を学びながら、地域の特産物である日本酒を楽しむことができる貴重な体験です。
大山詣りの歴史
「大山詣り」は、かつて江戸時代に多くの人々に親しまれていた信仰行事です。当時は江戸の人口が100万人を超えていた時代で、年間に約20万人もの参拝者が大山を訪れたとされています。この歴史的背景は、今も多くの人に引き継がれています。2016年には、日本遺産にも認定され、大山は地域の重要な信仰の場として認識され続けています。
ツアーの内容
ツアー参加者は、まず宿坊旅館「かすみ荘」に集合し、参拝専用の行衣に身を包みます。この宿坊の主人が、神職の資格を活かして参加者のお祓いを行い、心身を清めるところから始まります。その後、先導師として旅に同行する宿坊の主人のガイドにより、大山詣りの歴史や、酒造と関わりの深い霊山としての意義が紹介されます。
約30分のガイドツアーでは、滝行を行うために使われた「良弁滝」などに立ち寄り、最終的には大山阿夫利神社の拝殿に到着します。正式な参拝後には奉納された「納め太刀」を見ることができ、視界には相模湾や房総半島の雄大な景色が広がります。
日本酒と特産品を堪能
参拝後は、宿坊「かすみ荘」に戻り、地元酒蔵「吉川醸造」が提供する日本酒4種類を楽しむ時間が待っています。ここでは、日本酒の試飲をしながらそれぞれの銘柄の特徴を学び、最もお気に入りのものを見つけることができます。特に自慢の一品は、日本酒「雨降(あふり)」です。この機会に、杜氏とともにその味わいを堪能しましょう。
また、地域特有の特産品である「大山とうふ」を用いた宿坊特製の酒肴も用意されています。弾力があり、滑らかな舌触りが特徴のこの豆腐は、あっさりとした味わいで、日本酒との相性も抜群です。
イベント詳細
イベントは、12:00集合で17:00解散予定。参加費は税込7,900円で、最少催行人数は10名。20歳未満の方の申し込みはできませんのでご注意ください。また、参加者には吉川醸造の日本酒ミニボトルもプレゼントされます。
お申し込みは2024年9月13日から「小田急まなたび」で受付が開始されます。興味のある方はぜひお早めにお申し込みください。
大山の自然や文化を肌で感じるこの特別なツアーで、秋の行楽シーズンを楽しんでみてはいかがでしょうか。