建設業界の職人支援強化へ！「助太刀くん」が特許出願を発表

建設業界の革新を目指す「助太刀くん」

株式会社東京ロケットが運営するアプリ「助太刀くん」は、建設現場と職人との新たなマッチングを実現した革新的なプラットフォームです。この度、同社は職人に向けた就労支援機能について特許を出願したことを発表しました。

背景

建設業界では、重層下請け構造が問題視されています。日本国内には300万人以上の職人が従事しており、多くの職人は特定の発注者との関わりが強いため、仕事情報の入手が難しい状況にあります。発注者は一般的に職人を囲い込み、元請けからの情報は実際に工事を行う職人に届かないことも多く、これが仕事の獲得競争を複雑にしています。

こうした背景から「助太刀くん」は、職人への効率的な就労支援を提供するための特許申請を行ったのです。これにより、職人はより多くの取引先との関係を築きながら、不安定な就労状況を改善できることが期待されます。

特許の概要

今回の特許は「職人に対する就労支援のための装置、方法及びプログラム」に関するもので、具体的には職人の情報を元に、登録された現場情報から職人に適した募集案件を判定し、通知するプロセスが含まれています。このアプローチにより、職人は働ける現場の情報を自動的に受け取ることができ、効率的に仕事を見つける手助けを受けられるのです。

「助太刀くん」の機能

「助太刀くん」アプリは、スマートフォンを通じて建設業界の職人と現場を簡単に結びつけることを目的としています。受注時には、職人が自身の職種と居住地を入力することで、すぐに仕事の情報がスマートフォンに届きます。また、発注者も現場の条件を細かく設定することで、適切な職人に仕事を依頼できる仕組みが整っています。

このアプリでは受発注だけでなく、勤怠管理機能も充実しており、職人の勤務時間を把握できるタイムカード機能が備わっています。さらに、勤怠データを元にした請求書の発行も代行するサービスを提供し、職人の負担を軽減します。これらの機能を通じて、「助太刀くん」は職人の雇用の安定化と建設業界の人手不足解消を目指しています。

会社概要と今後の展望

株式会社東京ロケットは、2017年に設立された企業で、インターネットを利用したサービスの企画や運営を行っています。本社は東京都渋谷区に位置し、現在も急成長を続けています。

同社は「助太刀くん」を通じて、今後も職人向けの就労支援機能を強化していく考えで、特許の申請が承認されれば、さらなるサービス拡充に繋がるでしょう。職人にとって、働きやすい環境を提供するための取り組みがますます注目される中、「助太刀くん」の動きには今後も目が離せません。