ビィ・フォアードとIDOMの戦略的提携
東京を拠点とする株式会社ビィ・フォアードは、同じく東京都に本社を置く株式会社IDOMとの連携を発表しました。この提携により、2025年5月26日からIDOMが保有する中古車の情報を、ビィ・フォアードが運営する越境ECサイト「beforward.jp」に掲載し、世界中のユーザーに向けて販売することが可能になります。
現状、ビィ・フォアードは年間156,000台の中古車を207の国と地域に提供しており、今回の連携が実現することで、IDOMの質の高い車両を安定的に扱えるようになります。これにより、海外ユーザーにとって魅力的な選択肢が増えるとともに、ビィ・フォアードへも新たな顧客を呼び込むことが期待されています。
BE FORWARD Marketplaceの概要
ビィ・フォアードは、2020年7月に中古車輸出に特化した越境ECプラットフォーム「BE FORWARD Marketplace(BFM)」の提供を開始しました。サプライヤーにとっては、同プラットフォームを利用することで、わざわざ自ら越境ECサイトを立ち上げなくても簡単に海外マーケットにアクセスできるメリットがあります。
サプライヤーが商品の掲載を行うと、ビィ・フォアードが販売から輸出、納車に至るまでワンストップで対応します。また、現在のところシステム利用料や年会費、成約手数料などは発生しないため、非常にシンプルなコスト構造が特徴です。特にIDOMのように多数の商品を扱う場合、API連携によって管理の手間を大幅に削減できることも、大きな利点といえるでしょう。
中古車輸出市場での課題とBFMの解決策
中古車輸出には、バイヤーの獲得や多言語での商談、各国の基準に合った輸出検査、書類作成、輸入規制の遵守、物流の手配、決済手続きまで、多種多様な課題があります。特に新興国では、急激な規制変更が行われることも少なくなく、事前の準備と適切な手続きが不可欠です。
BFMを利用することで、こうした多くのハードルを一手に引き受け、短期間での市場拡大やコスト削減が可能です。越境ECサイトの開設やオペレーションセンターの設立をゼロから行う煩雑さも回避でき、スムーズにビジネスを展開できるようになります。
IDOMとビィ・フォアードの未来
IDOMは、中古車販売・買取だけでなく、自動車保険や保証、整備など幅広く事業展開を行っており、ビィ・フォアードの強力なパートナーとなります。両社が連携することで、より多くの消費者に選ばれるプレイヤーとして世界の中古車市場での存在感が一層強まるでことでしょう。今後、ビィ・フォアードとIDOMの動向から目が離せません。
これからも、両社の取り組みに期待しながら、国内外の中古車市場の動向を見守っていきましょう。