千葉PUSHが新たな救命教育に挑む
NPO法人「ちば救命AED普及研究会」、通称千葉PUSHが、令和7年度の「キリン・福祉のちから開拓事業」公募助成に採択されました。この助成金は、教育者や周囲の人々に対して救助者の心的ストレスについて啓発を行うことをテーマに設定されています。
過去の取り組みと新たな課題
昨年度のR6年度には、「救命処置実施者の心理的ストレスに対する啓発資料の制作」が助成され、リーフレットや動画を作成しました。それにより、救命処置実施者の心的ストレスについて多くの人々に認識してもらうことができました。
この取り組みは各メディアで取り上げられ、地域消防からも参考資料として問い合わせを受けるなど、非常に高い注目度を得ることができました。しかし、その中で新たな課題も浮かび上がってきました。それは、救命教育を実施する側の心的サポートのための教育資料が必要であること、及び、心的ストレスを抱えた人の周囲の人々に対しても啓発を行う必要があるという点です。
新事業内容の決定
R6年度の事業を発展させる形で、今年度は救命講習会での具体的な教育の啓発のための資料を作成すること、また、心的ストレスに悩む人々ではなく、その周りの支援者となるべき人々を対象とした啓発資料の作成を行うことが決まりました。これにより、より多くの人々が心理的ストレスについて学び、理解を深める機会を提供していきます。
目指す社会像
本事業を通じて、私たちは救命講習の中で心理的ストレスとその対処法について触れることが当たり前の社会を築くことを目指しています。R6年度の事業との連携によって、心的ストレスについて理解し、サポートを行える体制を整え、最終的には救命された命の数を増やすという成果を出すことを目的とし、活動を展開していきます。
今後とも、千葉PUSHは地域に対する教育とサポートを続け、より多くの人々が救命処置や心的ストレスについて理解しあえる社会を実現するために邁進していきます。