Facebookブランド力調査
2012-06-13 11:00:02
Facebookのブランド力、世界9カ国調査で明らかに!日本でのロイヤリティは意外な結果に…
Facebookのブランド力、世界9カ国調査で明らかになった意外な事実
2011年、市場調査会社のカンター・ジャパンは、独自の「ブランドピラミッド手法」を用いた世界9カ国(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、ブラジル、インド、ロシア、中国)におけるソーシャルメディアのブランド調査を実施しました。その結果、Facebookは世界的に高いブランドロイヤリティを獲得しているものの、日本においては、他国と比較してその度合いが低いことが判明しました。
世界と日本のFacebook:ロイヤリティの差
調査では、ブランドへのロイヤリティを「ブランドへの満足度・高い忠誠心」と定義しています。アメリカ、イギリス、ブラジル、インドではFacebookへのロイヤリティが非常に高い一方、日本でのロイヤリティはmixiと同程度にとどまりました。具体的には、アメリカ、イギリス、フランスでは約30~40%のユーザーがFacebookに高いロイヤリティを感じているのに対し、日本ではわずか7%でした。これは、Facebookの日本語版サービス開始が2008年と比較的遅かったこと、そして他国と比べ、ブランドへの浸透度が低いことが影響していると考えられます。
ブランドピラミッド手法とは?
カンター・グループ独自の「ブランドピラミッド手法」は、消費者がブランドをどのように認識し、支持しているかを階層的に示す指標です。ピラミッドの下層から、「ブランドを知っている/使用経験がある」、「ブランドが自分に合う/関連性を感じる」、「ブランドの機能・特徴を受容している」、「他ブランドとの違いを認め、評価している」、「ブランドへの満足度・ロイヤリティが高い」という5段階で評価します。Facebookは、日本においても「ブランドを知っている/使用経験がある」層は多く、上位層への移行ポテンシャルは高いと分析されています。
日本市場におけるFacebookの課題と展望
調査結果から、日本におけるFacebookは、グローバル市場での成功とは対照的に、ブランドロイヤリティの獲得において課題を抱えていることが分かります。しかし、潜在的なユーザー層は多く、今後のマーケティング戦略次第では、ロイヤリティの高いユーザー層を大幅に拡大できる可能性を秘めていると言えるでしょう。
その他のソーシャルメディア
調査では、mixiとFacebookが日本のソーシャルメディアの中で高いロイヤリティを獲得している一方、MobageやGREEはロイヤリティが低いことが明らかになりました。これは、これらのサービスが特定のユーザー層に受け入れられているものの、幅広いユーザー層からの高い満足度を得るには至っていないことを示唆しています。
調査概要
調査名称: BrandZ
調査主体: カンター・グループのミルウォード・ブラウン社(日本はカンター・ジャパン)
調査時期: 2011年8~11月(日本は2011年11月)
調査対象: ソーシャルメディア利用者の18~65歳3,849サンプル(日本は400サンプル)
調査方法: インターネット調査
対象国: 日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、ブラジル、インド、ロシア、中国
まとめ
本調査は、Facebookを含むソーシャルメディアのブランド力に関する貴重な知見を提供しています。特に、日本市場におけるFacebookの現状と課題、そして今後の成長の可能性を示す上で重要な示唆を与えてくれています。今後、Facebookが日本のユーザーの心を掴むためにどのような戦略を展開していくのか、注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社 カンター・ジャパン
- 住所
- 東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー6F・7F
- 電話番号
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