画像不正検出ソフト
2014-04-16 07:00:01

東大発ベンチャーが無料公開する画像不正検出ソフトとは

東大発ベンチャーLPixelが放つ革新ツール「LP-exam」



近年、STAP細胞の論文に不自然な画像加工疑惑が浮上し、生命科学界は大きな揺れを見せています。この問題は、単に論文の信頼性を傷つけるだけでなく、科学研究全般に対する信用も損ないかねない重大な事案です。それに対抗する形で生まれたのが、東大発のベンチャー企業LPixelが開発した「LP-exam」という画像不正検出ソフトです。

LP-examの開発背景と機能



LPixelでは、科学研究分野の専門家たちが集まり、画像処理技術を駆使して、論文における画像の不正を検出するために特化した「LP-exam」を作成しました。このソフトは、画像を分析する際に複数の手法を組み合わせることで、元の画像から8つの異なる分析結果を出力します。

実際にSTAP細胞に関する電気泳動画像を解析したところ、暗色背景と明色背景で異なる明暗反転処理を施した結果、不自然な箇所が明らかになりました。また、カラーマップ画像やコントラスト強調技術により、画像の細部に潜む違和感を整理して視覚化できます。

インターフェースと使用の簡便さ



「LP-exam」は、PNG、BMP、TIFF、JPEG、PDFなど様々な画像形式に対応しており、誰でも簡単に操作できるのが大きな魅力です。利用者は直感的なインターフェイスを通じて、画像の切り貼りや不自然な加工が無いかをチェックできます。

今後の展開



今後は不正コピー検出機能や、MRIなど特定の画像に対する機能追加も計画しています。さらに、LPixelはユーザーからのフィードバックを受けて、このツールの精度向上にも努めていく方針です。

無料公開開始



LP-examは、現在公式ウェブサイトから無料でダウンロード可能です。科学界の透明性向上を目的とし、誰もが簡単に画像の不正を検出できる環境を整えることを目指しています。

「生命科学の分野でこうしたツールの普及が進めば、研究者たちのモラル向上につながり、不正の抑止にも寄与するでしょう」と、LPixelのメンターである鎌田富久氏は期待を寄せています。

今後LPixelがどのように事業を展開し、研究分野の未来に影響を与えるか、要注目です。

会社情報

会社名
エルピクセル株式会社
住所
東京都東京都千代田区大手町1丁目6−1 大手町ビルヂング
電話番号
03-6259-1713

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 渋谷区 LPixel LP-exam STAP細胞

Wiki3: 東京都 渋谷区 LPixel LP-exam STAP細胞

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。