文化的処方ガイド
2025-03-17 14:25:30

文化的処方で心と体をつなぐ新たなガイドブック発表へ

「文化的処方」とは?



近年、健康や幸福を促進するアートや文化活動に注目が集まっています。国立アートリサーチセンター(NCAR)による「文化的処方」は、まさにその代表的な取り組みです。これは、アートや文化を通じて人々の心と体に良い影響を与え、医療や福祉の分野での社会的課題解決を目指す新たな形の支援活動です。

文化的処方の意義



「文化的処方」とは、特定のアート体験や文化活動を通じて、ストレスを軽減したり、食欲を増加させたりといった形で健康を促進するアプローチを指します。例えば、アート鑑賞や音楽会が心の安定をもたらし、心身の健全性を保つ助けになることが、様々な研究で示されています。このような文化的アプローチは、超高齢社会における認知症などの慢性疾患や、孤独の問題に効果があると認識されています。

新たなガイドブックの登場



この度、NCARは「文化的処方」の実践を支えるためのガイドブック「文化的処方のはじめの一歩」を公開します。本書は、アートやケアに興味を持つ個人や団体、医療・福祉関係者に向けて制作されており、文化的処方の概念や実際の取り組み事例を分かりやすく紹介しています。

2025年の3月17日から、ウェブマガジン「ああともTODAY」を通じて公開され、アート活動がもたらす具体的な好影響を知る貴重な機会となるでしょう。

事例の紹介



ガイドブックでは、日本における美術館、病院、市民団体、大学、個人店での実践事例が掲載されています。これにより、文化的処方がどのように具体的に活用されているのかを学ぶことができます。これからの社会において、アートは医療や福祉の重要な要素として位置づけられることでしょう。

ああともプロジェクト



「ああとも」は文化的機関のリソースを活用して「文化的処方」に取り組むプロジェクトです。2023年にスタートし、アートコミュニケーションを推進することで、地域社会のつながりを強化しています。さまざまな自治体や医療機関が連携し、文化的な価値を生かした新しい社会参加のモデルを模索しています。

ネットワークの構築



NCARは「アートをつなげる、深める、拡げる」ことをミッションとして、様々な取り組みを行っています。情報の発信や、コレクションの活用、人的なネットワークの構築を通じて、日本の美術館活動を発展させる努力を続けています。特に地域における文化資源の有効活用は、社会課題の解決に向けた大きな一歩となるでしょう。

文化やアートは、私たちの生活に彩りを与える重要な要素です。「文化的処方」のような新しい視点で、健康や幸福を追求することは、今後ますます重要になってくるでしょう。2025年に公開されるガイドブックは、そんな未来へ向けた第一歩となるはずです。


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会社情報

会社名
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
住所
東京都千代田区九段北1-13-12北の丸スクエア2階
電話番号
03-4570-2273

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