朝日新聞社がOutNowを完全子会社化
プロ・専門家向けの執筆プラットフォーム「theLetter」を運営する株式会社OutNowは、株式会社朝日新聞社によって完全子会社化されることとなりました。この株式譲渡契約は、OutNowが自身の成長を加速させるための新たな一歩として位置づけられています。
プラットフォーム「theLetter」の魅力
「theLetter」は、医師や弁護士、コラムニスト、ジャーナリストなど、専門的な知識と経験を持つ書き手が多く在籍しています。現在、1,500人以上のプロフェッショナルがこのプラットフォームを利用し、読者登録数は50万人を超えています。これらの書き手は、ビジネス、医療、金融、政治、スポーツ、エンタメといった多彩な分野で活躍しており、情報発信の場として注目を集めています。
朝日新聞社との連携の意義
創業146年の歴史をもつ朝日新聞社は、有識者ネットワークや多様なコンテンツ制作のノウハウを活用することで、OutNowのミッション「世の中の情報密度を高めるインフラになる」に貢献することが期待されています。これまでの議論や実証実験の結果、両社の連携によって情報の質と流通量を向上させることが可能となると確信しています。
構造の維持と成長戦略
OutNowは朝日新聞グループに入った後も、プラットフォーム「theLetter」としての独立性を保ちながら、さらなる成長を目指す方針です。引き続き、代表取締役は濱本至が務め、共同創業者の荻田魁が常勤取締役として経営をサポートします。そして、朝日新聞社からは杉崎慎弥が常勤取締役兼CCOとして参加し、両社のシナジーを最大化することを目指しています。
今後の取り組み
具体的には、朝日新聞社の専門家ネットワークを利用して、魅力的な書き手の「theLetter」への参加を促進します。さらに、執筆プラットフォームとしての認知度向上を図り、OutNowのサービスのコンテンツを朝日新聞やそのデジタル版でも展開する計画です。このようにして、書き手の権威性向上、認知拡大、読者獲得を促進することに注力します。
形成される新たな言論空間
この共同事業の推進により、最終的には「theLetter」が信頼できる専門家と読者が出会える場となり、異なる意見を持つ者同士でも建設的な議論ができるプラットフォームとしての役割を果たすことが期待されています。読者の皆様にとっても有益な情報が集まる場となるよう、両社は力を合わせていくことを約束しています。
両社のコメント
朝日新聞社の代表取締役社長CEO、角田克氏は「世の中に良質なコンテンツを届けるインフラになりたい」というOutNowの理念に共感し、今後の共同作業に期待を寄せています。OutNowの濱本至氏は、検索エンジンやSNS、生成AIの普及に伴う言論空間の変化の中で、朝日新聞社とパートナーシップを結ぶことで、新たな挑戦に果敢に取り組んでいく意向を示しています。
企業情報
所在地: 東京都中央区築地 5 丁目 3 番 2 号
代表者: 角田克
事業内容: 新聞発行、デジタルメディアによるコンテンツ事業、イベント事業
設立: 1879年
所在地: 東京都港区虎ノ門5丁目9番1号
代表者: 濱本至
事業内容: 有識者プラットフォーム運営、デジタルメディア事業
設立: 2018年