ナイスグループ、ウッドデザイン賞2025で四作品が受賞
神奈川県横浜市に本社を置くナイス株式会社が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催する『ウッドデザイン賞2025』で四つのプロジェクトが評価され、受賞の栄誉に輝きました。受賞した作品には「活きた木のショールーム」、「NOBLESSE」、「REYO 横浜市再利用材プロジェクト」、及びグループ会社の菊池建設による「神楽坂かくれんぼ横丁会館」が含まれています。
ウッドデザイン賞は、木材の素晴らしさをデザインに活かすことを目的としており、建築や空間、製品、研究などさまざまな取り組みを募集し評価・表彰する制度です。今回の開催では327点もの応募の中から206点が受賞の栄誉を獲得し、最終審査が今後行われ上位賞が発表される予定です。
受賞作品の詳細
活きた木のショールーム
本プロジェクトでは、風情豊かな「かくれんぼ横丁」において、古い建物を新しい耐火建築物に生まれ変わらせました。昭和時代の木造建築と調和させるために、現代の木造技術を駆使し、古材も適切に配置。耐火構造がありつつも、「木造である印象」を強く持つ仕上がりが特徴です。
NOBLESSE
「NOBLESSE」は、国内産材を100%使用し、しかも建築基準法の2倍以上の耐震性能を誇る新たな分譲住宅です。これにより、大規模な災害から住民の命を守りつつ、国産材活用の推進によって森林保全にも寄与しています。
REYO 横浜市再利用材プロジェクト
このプロジェクトは、横浜市の公共建築に使われる古材に新たな価値を見出す取り組みで、従来は木質チップ化されていた廃材の再利用を目指しています。具体的には、学校体育館から取り出したサクラ材を用いて科学室の椅子を制作しました。
神楽坂かくれんぼ横丁会館
この建物も「かくれんぼ横丁」に位置し、建て替えに際しては伝統的な木造建築との調和を図っています。耐火構造を意識しつつ、古材を巧みに配したそのデザインは、過去と未来を結びつける魅力を持っています。
ナイスグループの功績
ナイスグループは、今回の受賞で11年連続の受賞となりました。これで累計受賞作品数は45点に達し、経済産業大臣賞や林野庁長官賞をも数度受賞しています。毎年、新たな技術やデザイン理念を駆使して木材の価値を高めているナイスグループの取り組みは、今後も注目すべきものです。
この受賞により、ナイスグループの木材の持つ魅力や、持続可能なデザインの重要性が広まることが期待されます。今後のさらなる活躍に注目です。