日本栄養士会の新展開
2021-12-08 17:00:02

日本栄養士会が世界の栄養改善に向けた新たなコミットメントを発表

日本栄養士会が掲げる世界の栄養改善のビジョン



2023年、日本栄養士会は「持続可能な栄養改善基盤構築のための、食・栄養の専門職の養成と配置」という新たなコミットメントを発表しました。この発表は、栄養問題に直面している国々において、専門的な知識を持つ人材を育成し、配置する必要性が高まっている背景から生まれたものです。

栄養の課題と日本の取り組み


日本では、明治時代から栄養学が導入され、国策として栄養改善を推進してきました。管理栄養士や栄養士の育成と全国への配置によって、低栄養や過栄養といった二重負荷に取り組んできた歴史があります。この経験を基に、私たちは「東京栄養サミット2021」の理念に従い、アジアを中心とした国々で栄養教育を進めることになりました。特に、学校給食の取り組みが基盤となります。

コミットメントの具体的な行動計画


この新たなコミットメントは、2022年から2030年にわたる具体的な活動計画に基づいています。以下の4つのフェーズに分けて実施されます:
1. 情報収集と人材交流(2022~2024年):栄養に関する情報を集め、両国の専門家の交流を図ります。
2. 学校給食制度の創設支援(2022~2025年):自立した学校給食の制度を構築するための支援を行います。
3. 栄養士の教育・養成(2025~2029年):専門職としての栄養士を養成し、制度の創設をサポートします。
4. 就業支援(2029~2030年):卒業した栄養士の職業支援を行います。

日本栄養士会は、ラオスでの栄養改善プロジェクトをこのコミットメントの第一歩として位置づけました。具体的には、ラオスにおける情報収集や人材交流を行いつつ、学校給食の制度創設を目指します。

中村丁二会長のメッセージ


日本栄養士会の中村丁二会長は、「世界における低栄養や過体重の問題が深刻化している」と指摘し、新型コロナウイルスの影響で飢餓の問題が悪化していることを強調しました。特にアジアとアフリカでは、栄養の二重負荷が顕著になっており、この問題に対する持続可能な解決策の構築が急務であると述べています。

プレスセミナーの開催


12月8日に開催されたプレス向けのセミナーでは、野球選手の栄養を支える管理栄養士、大前恵氏によるプレゼンテーションが行われ、栄養士の役割が紹介されました。また、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)によるニュートリション・エデュケーション・カーの展示も行われ、栄養指導の重要性が再認識されました。

ニュートリション・エデュケーション・カーの活動


2023年12月8日からは、全国各地で「ニュートリション・エデュケーション・カー」および災害支援車両の利用申請の受け付けが始まりました。栄養ケア活動を通じて、各地域での栄養指導や防災イベントへの参加を促進します。これにより、地域における栄養問題の解決を目指します。

日本栄養士会の役割


公益社団法人日本栄養士会は、約5万人の管理栄養士と栄養士によって構成され、適正な食生活を支援するための制度整備に取り組んでいます。国際貢献を含む多様な活動を通じて、健康づくりに寄与しています。

日本栄養士会の活動は、社会全体の健康を守るための重要な役割を果たしています。今後の成果に期待しましょう。

会社情報

会社名
公益社団法人 日本栄養士会
住所
東京都港区新橋5-13-5新橋MCVビル6階
電話番号

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