繊維製品の寿命を延ばす取り組み
YKK株式会社は、繊維製品の長寿命化を推進する新たな「リペア対応シリーズ」を発表しました。このシリーズの中心となるのが、VISLON®ファスナー用のリペア対応エレメントです。ファッション業界では、環境への配慮が強く求められ、製品の再利用や修理が注目されています。この新製品は、故障したファスナーを修理するための新しい選択肢を提供します。
修理の手間を軽減
従来、壊れたファスナーは全て交換が必要とされ、衣服の修理は時間と手間がかかる作業でした。しかし、YKKの新しいリペアエレメントを使うことで、特別な工具を用いてダイキャスト製のエレメントを直接取り付けることが可能になります。これにより、エレメントが取れてしまった場合でも、全体を交換することなく、部品だけの修理ができます。これがどれほど画期的かは、修理にかかる時間が大幅に削減されることからも理解できます。多くのブランドのリペアセンターでこの技術を採用することで、顧客が大切にする服を長く愛用できるようサポートします。
環境への配慮
YKKの執行役員、九十九孝司氏は、年間で廃棄されるアパレル製品の膨大な量が環境に悪影響を及ぼしていることを指摘しています。同社は、リペア対応シリーズによって、消費者が愛着を持って着用している衣服を守り、循環型社会の実現に貢献したいと述べています。修理の手間を減らし、迅速な対応を可能にすることで、消費者の意識を変えていく狙いがあるのです。
製品ラインナップ
YKKはVISLON®ファスナーのリペア対応エレメントの他にも、様々なリペア対応商品を用意しています。以下にいくつかの製品を紹介します。
- - リペア対応スライダー(コイルファスナーサイズ3裏使い用) には、特殊な道具が不要で、破損したスライダーを簡単に交換できます。
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- - VISLON®スライダーリペア対応上止(サイズ5) は、スライダーの取り外しや修理を容易にする設計が施されています。
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- - ラケットコイルファスナー リペア対応引手(サイズ8表使い用)では、特別な構造により、傷ついたスライダー引き手の交換が簡単に行えます。
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これらのリペア対応シリーズは、消費者にとっても、ブランドにとっても、新たな選択肢を提供するものであり、サステナブルなファッション業界への道を切り開くものとなるでしょう。今後もYKKはこのシリーズを拡充し、環境問題に対して積極的に取り組んでいく方針を示しています。