キヤノンMJがシェルパ・アンド・カンパニーに出資しサステナビリティを推進

キヤノン株式会社が新たなサステナビリティ支援に乗り出す

キヤノンマーケティングジャパン株式会社（以下、キヤノンMJ）は、コーポレートベンチャーキャピタルファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通じて、サステナビリティやESG情報開示をサポートするデータプラットフォーム「SmartESG」を展開しているシェルパ・アンド・カンパニー（本社：東京都品川区）に出資しました。
この出資は、シェルパが持つビジョンに共感したことに起因しており、特に人的資本経営やダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン（DE&I）を推進することが重要視されています。

SmartESGの導入背景

シェルパは、企業が直面するサステナビリティやESG情報開示に関わる課題に取り組んでいます。これには、複数の制度や基準が存在するために生じる「分かりにくさ」や、「どのように情報を開示すべきか」といった不明確さが含まれています。このような課題に対し、シェルパは、情報の一元化や開示業務の標準化を通じて、企業が効率的にサステナビリティ情報を取り扱えるよう支援することを目指しています。

「SmartESG」は、2022年11月から既に70社以上に導入されており、サステナビリティ情報の収集からレポーティングに至るまでのプロセスを効率化しています。今後、強化されるであろう開示義務にも対応すべく、さらなる機能拡充が計画されています。

共創の構築

キヤノンMJグループは、社会課題を未来志向で解決するために新たなビジネスアイデアや技術を模索し、オープンイノベーションを推進しています。
「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」では、「Well-being」を投資エリアに設定し、人的資本経営やDE&Iを基盤に持続可能な競争力を共に創出することを目指しています。

今回の出資を通じて、キヤノンMJの持つスキャン電子化技術や文書管理コンサルティングのノウハウと、シェルパの持つサステナビリティ情報の構造化・分析技術が融合し、非財務情報の収集からレポーティングまでをスムーズに行うための体制を構築することが期待されています。
また、BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）とテクノロジーを結びつけ、高付加価値のサービス創出も視野に入れています。これにより、シェルパのサービスの質と生産性を向上させ、さらなる企業への導入促進を図ることで、サステナビリティ経営の拡大を支援します。

新たな価値の創造に向けて

キヤノンMJは、シェルパとの連携を基に、人的資本を重視したアプローチを推し進めています。働く人々を尊重し公正な機会を提供することで、企業の非財務的価値を高まる方向へと導く計画です。また、DE&I領域における新規事業の開発も加速させ、企業の持続可能な成長に貢献する取り組みを進めていく予定です。

こうした動きは、今後の企業経営において不可欠な要素となる可能性を秘めています。非財務的な情報の重要性が高まる中で、シェルパ・アンド・カンパニーおよびキヤノンMJの取り組みは、持続可能な未来を実現するための一助となることが期待されます。