サイオステクノロジーとアステリアが実現する可用性向上
サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオステクノロジー)とアステリア株式会社(以下、アステリア)は、互いの技術を融合させ、HA(高可用性)クラスターソフトウェア「LifeKeeper」と、アステリアが提供するデータ連携ツール「ASTERIA Warp」の可用性向上に向けた新しい協業を開始することを発表しました。これは、システムの安定稼働を求めるユーザー企業にとって、大きな意義を持つ取り組みです。
高可用性の重要性
今、企業の基幹業務を支えるシステム環境において、安定稼働が求められています。「ASTERIA Warp」は、複数のデータソースをつなぐ重要な役割を果たしており、その停止は企業の業務継続に直結する問題です。このため、万が一の障害に備え、自動的に待機系ノードに切り替わる機能が求められています。今回の協業を通じて、サイオステクノロジーは「LifeKeeper」を用いた冗長化構成により、システム全体の可用性を高めることを目指します。
検証の成果
両社は「LifeKeeper」と「ASTERIA Warp」の連携検証を行い、システムの冗長化構成を成功させることができました。この成果は、両製品の相互理解を深め、高品質なサポートの提供につながるとしています。この検証結果は、今後の企業支援において重要な基盤となるでしょう。具体的な検証内容は、社外向けに詳細なレポートとして公開されています。
イベントの実施予定
今後、サイオステクノロジーとアステリアは、両社の技術を生かしたセミナーなどのイベントを共同で開催予定です。これにより、顧客に対して「LifeKeeper」と「ASTERIA Warp」の活用法について具体的な情報を提供し、実際の運用に役立ててもらうことを目指します。これらの取り組みを通じて、顧客の業務継続性や価値創出をサポートし、デジタルトランスフォーメーション(DX)にふさわしい強固なデータ連携基盤を実現していく方針です。
両社のコメント
アステリアの常務執行役員、熊谷晋氏は、「DXやクラウド活用が進む中、データ連携の停止は企業の事業継続リスクに直結するとして今回の検証が非常に重要な意義を持つ」と述べました。一方、サイオステクノロジーの常務執行役員、御舩洋氏は「アステリアとの協業強化を通じて、お客様に最適な冗長化ソリューションを提供することができる」との期待を寄せています。
企業紹介
サイオステクノロジーは、オープンソースソフトウェアを基盤にしたシステムインテグレーションを得意とし、DX技術領域に注力しています。一方、アステリアは「ソフトウェアで世界をつなぐ」をテーマに、さまざまなシステムをノーコードで連携する製品を提供。両社の連携によって、より多くの企業やサービスに高可用性かつ効率的なシステム構築が実現することが期待されます。
この新しい協業がもたらす可能性は、今後のビジネス環境において非常に大きな影響を与えることでしょう。