TISがNTQ社と資本業務提携を締結
2024年12月23日、TIS株式会社がベトナムのトップITサービスプロバイダーであるNTQ SOLUTION JOINT STOCK COMPANY(以下、NTQ社)と資本業務提携したことを発表しました。この提携により、NTQ社は持分法適用会社化され、両社のグローバル市場での競争力が一層向上することが期待されています。
NTQ社の概要
NTQ社は、2011年に設立されたハノイを拠点とする企業で、日本、韓国、香港、北米、欧州などにオフィスを展開し、約1,300名の従業員を有しています。主なサービスには、ソフトウェア受託開発、システムインテグレーション、システムエンジニアリング、ITコンサルティング、AIソリューション、IoTデバイスの開発などがあり、特に日本企業を中心に350社以上の顧客から高い信頼を得ています。さらに、同社は持続可能な社会の実現に向けての研究開発にも注力しています。
TISの国際戦略
TISはアジア市場を重要なターゲットと捉え、特にASEAN地域のビジネス拡大に力を入れています。長期的には2026年度の連結売上高1,000億円の達成を目指し、ローカル市場の拡大や新事業創造を推進しています。具体的には、チャネルの強化、クロステクノロジーによる新規事業創出、エマージングテクノロジーによる次世代技術の開発、そしてコンサルティングを通じたバリューチェーンの拡充を進めています。これらの努力によって、ITとコンサルティングの融合を図り、高付加価値なサービスの提供を目指しています。
資本業務提携の目的
この提携によって、TISとNTQ社が共に新たなビジネス機会の創出や、両国間での共同事業開発を進めることができます。また、ITサポートやソフトウェア主導の先進的なサービスの共同開発に焦点を当て、お客様への提供価値を最大化することを目指しています。
加えて、両社間での人材交流や技術ノウハウの共有により、開発技術や品質、生産性の向上も期待されています。
まとめ
今回の資本業務提携は、TISがASEAN地域においてのプレゼンスを高め、グローバルな競争力を強化する重要な一手です。NTQ社との協業を通じて、両社は一層の成長と発展を目指しています。今後の動向にも注目です。