早稲田大学と東京女子大学がデータ科学教育プログラムを共同で展開

早稲田大学と東京女子大学が手を組み、データ科学教育プログラムを開設する運びとなりました。このプログラムは2024年度の秋学期からスタートし、特に大学の枠を超えてデータを活用する人材の育成を目的としています。

これまで早稲田大学では、全学部・研究科の学生に対してデータ科学教育プログラムを提供してきましたが、今後は東京女子大学の学生にもこのプログラムを提供することが決定しました。この連携により、約5万人の学生が対象となり、より多くの人材がデータ科学の知識を得る機会に恵まれることになります。

プログラムの主な内容

東京女子大学の学生向けには、早稲田大学が開発したフルオンデマンドの教育コンテンツが提供されます。これにより、学生たちは自身のペースで、時間や場所を選ばずに学習を進めることが可能です。また、オフィスアワーを利用して、早稲田大学の学部生アシスタントからオンラインで学習支援も受けられます。

認定制度について

プログラムを履修し、所定の基準を満たした場合、東京女子大学の単位を取得できるだけでなく、「早稲田大学データ科学オープン認定制度」に基づく認定証明書も発行されます。この認定証明書は、今後の就職活動において大きなアドバンテージとなるでしょう。

コース内容と展望

プログラムには2024年度から段階的に開講される計8科目が含まれます。2024年度には2科目、2025年度には5科目を提供する予定で、2026年度以降は全ての科目を展開する見込みです。特に、データ科学入門から実践的な内容まで、幅広い知識を習得できるカリキュラムが揃っています。

教育コンテンツの特徴

このプログラムの特徴は、早稲田大学の専任教員が開発した独自の教育内容にあります。従来の「統計学」や「機械学習」などの科目構成を超えて、データを用いた科学的な意思決定に焦点を当てた新しいアプローチが採用されています。

コメントと期待

早稲田大学データ科学センター所長の松嶋敏泰氏は、「この連携の成功は、両大学の教職員の努力によるもの」と感謝を示し、今後さらに連携を深めていくことを期待しています。また、東京女子大学AI・データサイエンス教育研究センター長の竹内敦司氏も、プログラムが順調に進行していることに言及し、より多くの学生がこのプログラムで学ぶことを楽しみにしています。

このように、早稲田大学と東京女子大学の連携によって生まれるデータ科学教育プログラムは、未来のデータ活用人材を育成する大きなステップとなることでしょう。今後の展開に注目が集まります。